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MINIのオープンにEV、4月欧州限定発売…伊の旧車イベントに出展へ
MINIは3月17日、イタリアで5月に開催される「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」に、小型4シーターオープンの『MINI コンバーチブル』(MINI Convertible)のEV版「クーパー SE」を出展すると発表した。4月から欧州で999台が限定販売される予定だ。
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステは、イタリア・コモ湖畔で毎年開催されるクラシックカーの一大展示イベントだ。MINIが属するBMWグループはここ数年、このイベントに協賛しており、ワンオフのコンセプトカーなどを初公開している。
◆ハッチバックのEVの販売成功がコンバーチブルにEV設定の契機に
EVのクーパー SEは従来、MINI『ハッチバック』のみに用意されていた。今回、欧州限定という形だが、オープン版のMINIコンバーチブルにも、EVを拡大展開する。
現在、ヨーロッパで販売されている MINIの5分の1がEVだ。この成功によって、MINIコンバーチブルのEVが実現した。999名の顧客に、並外れた特別なオープンエアのゴーカート感覚を提供するという。
ボディサイズは、全長3850mm、全幅1727mm、全高1427mm、ホイールベース2495mmで、内燃エンジンを積むMINIコンバーチブルと共通。160リットルの積載容量を持つラゲッジコンパートメントも、MINIコンバーチブルと同じだ。
◆電動ソフトトップは走行中でも30km/h以下なら開閉可能
MINI 『クーパー SE コンバーチブル』には、内燃エンジン車同様、電動ソフトトップを採用した。英国旗の「ユニオンジャック」パターンが描かれた 「MINI Yours」スタイルのテキスタイル製ソフトトップは、走行中でも30km/h以下なら、開閉することができる。
ボディカラーは、エニグマティックブラックとホワイト シルバーの2色が用意された。ドアハンドル、サイドスカットル、ヘッドライトとテールランプの周囲は、レゾリュートブロンズで仕上げられている。MINIのロゴと車名のエンブレムは、エレガントなピアノブラックで統一された。ハッチバックと同じ「E」のロゴが、フロントバンパーとリアに配されている。
専用のエレクトリックパワースポークツートーンデザインの17インチアルミホイールには、100%再生アルミを使用した。生産時のグリーン電力と100%再生アルミの組み合わせにより、従来の製造プロセスと比較して CO2 排出量を大幅に削減できるという。
◆モーターは最大出力184hp
電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hpを引き出す。0~100km/h加速は8.2秒の性能を発揮する。1回の充電での航続は、最大で201km(WLTPサイクル)を確保している。
電気モーターは、ドイツ・ディンゴルフィングとランツフートにあるBMWグループの電動モビリテティコンピテンスセンターから供給される。そのコンパクトサイズは、理想的な軸重配分を可能にし、機敏で簡単にコントロールできるハンドリングを可能にした。
「eDrive」サービスは、現在のエネルギー消費量、航続、経済的な運転スタイルに関するヒントをドライバーに伝える。重要な情報はすべて、MINIヘッドアップディスプレイにまとめて表示される。長距離走行では、ストップ&ゴー機能付きアクティブクルーズコントロールや MINIドライビングアシスタントなどの機能が、ドライバーを支援する。
◆EVならではの黄色のアクセントは室内にも
室内には、ドアシルトリムとサイドスカットルに、専用のディテールが施された。限定車を示す1から999 までの文字が、エクスクルーシブなキャラクターを強調している。
スポーツシートはMINI Yoursの「Leather Lounge」デザインで、シートヒーターが付く。ナッパレザー仕上げのマルチファンクションスポーツレザーステアリング ホイールにも、ヒーター機能を装備した。ステアリングホイール下部のスポーク部分には、「MINI Electric Badge」を添える。アンビエント照明によって、専用のピアノブラックパネルを引き立てることもできる。黄色のスタート/ストップトグルスイッチなど、黄色のアクセントがあしらわれている。