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メルセデスベンツ GLC クーペ 新型にPHEV、EVモードは131km…欧州設定

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは3月14日、SUVクーペの『GLCクーペ』(Mercedes Benz GLC Coupe)の新型に、プラグインハイブリッド車(PHEV)を設定すると発表した。

◆PHEVはガソリンとディーゼルの合計3グレード
新型GLCクーペには、第4世代のPHEVシステムを搭載する。欧州市場向けには、ガソリンエンジンの「GLC 300 e 4MATIC」と「GLC 400 e 4MATIC」、ディーゼルエンジンの「GLC 300 de 4MATIC」の3グレードが設定される。トランスミッションは9速ATの「9Gトロニック」で、モーターと一体設計されている。

GLC 300 e 4MATICのエンジンは、直噴2.0リットル(1999cc)の直列4気筒ガソリンターボで、最大出力204hp/6100rpm、最大トルク32.6kgm/2000~4000rpmを発生する。モーターは、最大出力136hp、最大トルク44.9kgmで、システム全体では、313hpのパワーと56.1kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~100km/h加速6.7秒、最高速220km/hとなる。

GLC 400 e 4MATICのエンジンは、直噴2.0リットル(1999cc)の直列4気筒ガソリンターボの高出力版で、最大出力252hp/5800rpm、最大トルク40.8kgm/2000~3200rpmを引き出す。モーターは、最大出力136hp、最大トルク44.9kgmで、システム全体では、381hpのパワーと66.3kgmのトルクを発生する。動力性能は、0~100km/h加速5.6秒、最高速239km/hだ。

ディーゼルのGLC 300 de 4MATICは、直噴2.0リットル(1993cc)の直列4気筒ディーゼルターボで、最大出力197hp/3600rpm、最大トルク44.9kgm/1800~2800rpmを発生する。モーターは、最大出力136hp、最大トルク44.9kgmで、システム全体では、335hpのパワーと76.5kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~100km/h加速6.4秒、最高速219km/hとなる。

◆EVモードの航続は従来型のおよそ2.7倍に
3グレードのPHEVともに、二次電池には、蓄電容量を従来型の13.5kWhから31.2kWhに倍増させた自社開発のリチウムイオンバッテリーを積む。EVモードの航続は、ガソリン仕様が最大131km(WLTPサイクル)とした。

EVモードの航続は、従来型の最大49kmから約2.7倍に増えた。その効果もあり、CO2排出量はガソリン仕様が11g/km、ディーゼル仕様が10g/kmと、環境性能を向上させている。EVモードの最高速は140km/hとした。

EVモードの航続が100km以上に拡大したおかげで、日常の移動はEVモードでカバーすることができる。最新のハイブリッド走行プログラムは、ルート上の最も適切な場所でEVモードに切り替わる。たとえば、都市部での移動では、EVモードが優先される。

◆バッテリーのフル充電はオプションの急速充電器で30分
車両の減速時の運動エネルギーによって生成された電気は、高電圧バッテリーに蓄えられ、モーターの駆動に利用できる。エネルギー回収率を引き上げたいドライバーは、ステアリングホイールのスイッチによって、3段階でエネルギー回収率を変更できる。これは、「SPORT」を除くすべての走行モードで可能。たとえば、Dモードでは、ドライバーはワンペダル感覚を体験できる。ドライバーがアクセルペダルから足を離すと、車両は電気的に減速する。

2種類の走行モードにより、ドライバーはPHEVシステムの効率を高めることができる。「バッテリーホールド」モードでは、バッテリーの充電状態を維持することが優先される。PHEVシステムは、運転状況と走行距離に応じて、適切なモードを選択する。

バッテリーは、オプションの出力60kWのDC急速充電器を利用すると、およそ30分でフル充電できる。自宅のウォールボックスでの3相AC充電には、標準装備の出力11kWの充電器が利用できる。標準装備される充電ケーブルは、荷室フロア下のコンパートメントに収納できる。バッテリーには冷却装置が付いており、熱管理システムは、車内のエアコン制御に関係なく、動作温度をコントロールする。高温、低温での連続動作に加えて、直流での急速充電も可能にしている。