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メルセデスAMG『GLE』改良新型、頂点「63」は612馬力…欧州受注開始

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスAMGは3月7日、高性能SUVとSUVクーペの改良新型『GLE 63 S 4MATIC+』の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は16万4422ユーロ(約2380万円)と発表されている。

◆新デザインのLEDデイタイムランニングライト
改良新型では、フロントに新デザインのLEDデイタイムランニングライトを採用した。リアはLEDテールランプを一新する。ボディカラーは、アルパイングレーユニとソーダライトブルーメタリックの2色が新色だ。ボンネットには、メルセデススターに代えて、AMGのエンブレムが付く。『GLE 63 S 4MATIC+クーペ』には、10ツインスポークデザインの新しい 22 インチ鍛造ホイールが標準装備されている。

レザー仕上げのAMGシートを採用した。内装色は、バイアブラウン/ブラック、マキアートベージュ/ブラックが新しい。ハイグロスブラウンのライムウッドパネルがオプションで選択できる。AMGカーボンファイバーや「MANUFAKTUR」のハイグロスブラックピアノラッカー仕上げも用意した。最新世代の 「MBUX (メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」も導入する。メルセデスAMG 専用の画面デザインが特長になる。

最新世代のAMGパフォーマンスステアリングホイールを採用しており、AMGステアリングホイールボタンが付いた。ドライバーはステアリングホイールから手を離すことなく、重要な運転機能や走行モードを制御できるという。

◆4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ搭載
直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmを引き出す。トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。

「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター (ISG)」と 48ボルトの電気システムを採用する。エンジンと9速ATの間に電気モーターを組み込み、オルタネーターとスターターの機能を持たせた。ブースト時には、このモーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。これにより、0~100km/h加速3.9秒、最高速280km/h(リミッター作動)の性能を可能にしている。

48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行う。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現する。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

◆最大7種類の走行モードを「AMGダイナミックセレクト」で切り替え
また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性、静粛性に貢献する。気筒休止システムも採用した。

電子制御システムに関しては、「AMGダイナミックセレクト」を搭載する。「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」、「レース」(S仕様のみ)、「トレイル」、「サンド」の最大7種類の走行モードが切り替え可能で、エンジンやトランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングなどの制御が変化する。

スポーツとスポーツ+モードは、エンジンとトランスミッションが、スポーティな味付けに。エンジンサウンドも、刺激的な方向に変化する。スポーツ+モードは、フル加速をサポートするモードだ。シフトダウン時には、レブマッチングが行われる。インディビジュアルモードは、ドライバーの好みに応じて、各セッティングを選択して保存できる、としている。