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ポルシェ『ボクスター』と『ケイマン』、フル電動スポーツカーに…2020年代半ばを予定
ポルシェは3月13日、ミッドシップエンジン搭載の2ドアスポーツカー、「718シリーズ」(『ボクスター』と『ケイマン』)を、2020年代の半ばにフル電動化すると発表した。718シリーズは中期的に、フル電動モデルのみを設定するという。
2022年の718シリーズの世界新車販売は、1万8203台。前年比11.2%減と2年連続で減少した。また、EVに関しては、2022年の『タイカン』シリーズの世界販売台数が3万4801台にとどまり、前年比は16%減とマイナスに転じた。これは、半導体不足によって、生産台数が制限されたためだ。
ポルシェは2020年代の半ばに、718シリーズをEV化する計画だ。EV化で登場するのは、次期型になると見られる。また2025年には、すべてのポルシェの新車の半数を電動車(EVまたはPHEV)にしていく。これにより2030年には、すべての新車に対するフル電動モデルの比率を80%に引き上げることを目指している。
このような意欲的な目標を達成するために、ポルシェはパートナーとともにプレミアム充電ステーションに投資している。独自の充電インフラにも投資しており、バッテリーシステムやモジュール製造などのコアテクノロジーにはさらに大きな投資を行う。新たに設立されたセルフォースグループでは、2024年までに量産準備が整う予定の高性能バッテリーセルを開発・製造していくという。