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【メルセデスベンツ Aクラス 改良新型】商品企画担当「毎日使って頂ける上質なクルマ」

  • 《写真撮影 小松哲也》
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メルセデス・ベンツ日本は2月27日、内外装デザインの変更や最新型のインフォテイメントシステムを採用するなど一部改良を施したメルセデスベンツ『Aクラス』(ハッチバック、セダン)を発売した。価格は498万円からとなっている。

メルセデス・ベンツ日本でAクラスの商品企画を担当する石田京太郎氏は今回の改良について「バランスのとれたスポーティでワイドアンドローのプロポーションで毎日使って頂ける上質なクルマとなっている。またSクラスと同等の最新世代の対話型インフォテイメントシステム(MBUX)を採用し、従来通りハッチバックおよびセダンの2つのボディタイプをご用意している」と述べた。

まず外観に関しては「新しいAクラスは全モデル、パワードームを持つ前下がりのボンネットと、鮫の尖った鼻先を思わせる前傾したフロントエンド。また扁平なヘッドライトを採用することで、よりシャープな印象を強調している」と説明。

また「フロントグリルはマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数にシングルルーバ―タイプのスターパターンフロントグリルを新たに採用したことや、Aクラスのスポーティな性格を強調する新しいデザインのホイールを採用することによって、よりスポーティでパワフルな印象となった」とも。

さらに「リアデザインについても新デザインのコンビネーションライト、リアバンパー下部のディフューザーの形状を変更し、よりスポーティなリアビューとなっている」と石田氏は解説する。

一方、インテリアは「ワイドスクリーンのような外観で宙に浮いたように見える10.25インチのコックピットディスプレイに同じく10.25インチのメディアディスプレイの2枚を組み合わせた自立型ディスプレイを備えている。さらにステアリングホイールに関してはナッパレザーを使用した静電式容量センサーを備えたパッドを採用した。今までのトルク感応型と比べドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識されディスタンスアシスト。ディストロニックの使い勝手を向上している」という。

パワートレインは1.4リットル直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンと、2リットル直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンの2種類。このうちガソリンエンジンは「デルタ型シリンダーヘッドが採用されており、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かせた形状になっている。通常のシリンダーヘッドと比べると装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり軽量化省スペース。最大出力は136PS、最大トルクは200Nmを発揮する」と石田氏は話す。

一方のディーゼルは「最高出力150馬力、最大トルク320Nmとコンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら低振動で高い静粛性を両立させている」とのことだ。

一部改良前のモデルにはあったプラグインハイブリッド(PHEV)は今回設定されていない。その理由についてメルセデス・ベンツ日本では「欧州の流れもあるが、やはり電気自動車(EV)が増えていてAクラスでも(EVモデルの)『EQA』があり結構、好評を頂いているということもあって、今回PHEVがなくなって、ガソリンモデル、ディーゼルモデル、そして名前は違うがEVと、Aクラスのゾーンに関してはそうしたすみ分けになった」と説明していた。