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多摩田園都市エリアで自動運転バス運行へ、試乗可能…運行管理は遠隔
東急と東急バスは、自動運転車両を遠隔監視で運行管理する実証実験を、3月7日から13日までの期間、多摩田園都市エリアで実施する。一般の人も自動運転車両に試乗できる。
多摩田園都市エリアなどの郊外住宅地では、住民の高齢化が進んでいることに加え起伏の多い丘陵地帯が多いことから、「移動」に関してこれまで以上のきめ細やかなサービスが求められている。一方で、運輸・物流業界ではドライバー不足やドライバーの高齢化が、今後深刻化していくことが予想される。
東急と東急バスでは、遠隔監視に自動運転技術を組み合わせる技術の検証を2020年から進めてきた。2022年9月には、多摩田園都市エリアで東急バスと東急による自動運転の技術実証を実施した。
今回の実験では、これまでのノウハウを活用し、遠隔監視設備を東急バス虹が丘営業所内に構築し、遠隔監視者1人が自動運転車両1台の運行管理が可能かを検証する。技術の検証に加え、近隣住民をはじめとした一般の人に自動運転車両に試乗してもらい、アンケートやインタビューを実施して、移動に関する課題・ニーズを把握する。
実験を踏まえ、将来的には1人の遠隔監視者が複数台の自動運転車両を運行管理し、従来の路線バスを中心とした地域交通に加え、社会課題の解決につながる新たな移動サービスの可能性を検討する。具体的には、現在のバス路線のバス停と住宅地とを結ぶフィーダーサービス、ラストワンマイルを想定している。また、これらの技術を発展させ、移動サービスにとどまらない新たな事業への展開も目指す。
実験では、技術の検証に加え、近隣住民など一般の人に自動運転車両に試乗してもらい、アンケートやインタビューを通じて移動に関する課題やニーズを把握する。実験にあわせて、東急と企業、行政、教育機関が連携して運営する新たなまちづくりの拠点「nexusチャレンジパーク早野」でイベントを開催する。自動運転車両の乗降ポイントに「nexusチャレンジパーク早野」を設定して運行することで、多くの人に実験に参加してもらい、移動に関するニーズを検証する。