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ランボルギーニ60周年、日本ではIKEUCHI氏とのコラボレーションでスタート
アウトモビリ・ランボルギーニは2月21日、本拠地であるイタリアのサンタアガタ・ボロネーゼ以外では初めてとなる、同社60周年記念イベントを日本で開催した。
東京都内のバツアートギャラリーでIKEUCHI氏とコラボレーションしたアートピース、『Time Gazer』と『ウラカンSTO』をベースにした『ウラカンSTOタイムチェイサー111100』を公開した。
現在ランボルギーニは53カ国、180拠点のネットワークを展開。「中でも日本は重要なマーケット」と語るのは同社チェアマン・CEOのステファン・ヴィンケルマン氏だ。事実グローバルでのマーケット規模は5位であり、また、国外での同社60周年記念イベントの皮切り国としたことからもそれはうかがえる。
2023年を通して行われる60周年記念イベントのひとつは、このネットワークを生かし様々なマーケットが国際的に有名なアーティストとコラボレートする横断的なプロジェクトだ。日本ではその相手としてIKEUCHI氏が選ばれた。
その理由をアウトモビリ・ランボルギーニジャパン代表のダビデ・スフレコラ氏は、「ランボルギーニとIKEUCHI氏とは重要な柱を共有している。それは現状を打ち破る、現状に挑戦するということだ。常に先を見据えて、限界を超えるという価値観が共有しているのだ」とコメント。「IKEUCHI氏は、本当に未来を見据えてそれを作品に表現。なので、サイバーバンクフューチャリストと呼ばれ、プラモデルや工業部品を組み合わせた作品を次々と生み出している」と紹介する。
そして今回のプロジェクトを、「“Chasing the Future”と名付けた。ランボルギーニとIKEUCHI氏は両方とも常に限界を超えて先を見据えているからで、私たちが未来を生み出すという意味だ」という。
テーマは2つ。それはタイムと、タイムレスだ。タイムは、「時代という意味とともに、過去を称え、私たちの歴史、ヘリテージを称えるという意味」。そしてタイムレスは、「常に先を見据えて、未来を追いかけるという意味。生み出すもの全てが結局タイムレス、時代を超えるということ。これがまさにランボルギーニだ」と説明した。
このテーマのもとIKEUCHI氏とのコラボレーション第1弾がTime Gazerというアートピースだ。「これはランボルギーニのアニバーサリーモデル、例えば『クンタッチ25thアニバーサリー』、『ディアブロSE30』、『ムルシエラゴ40thアニバーサリー』、『アヴェンタドールLP720-4 50thアニバーサリー』のオリジナルパーツをはじめ様々な実車のパーツを使って、過去、現在、そして未来を表す形而上学的な作品だ」とダビデ氏。
もうひとつの作品は世界で1台となるウラカンSTOタイムチェイサー111100だ。“111100”は60のバイナリーコード。「私たちの過去をデジタル的に解釈したもの」とダビデ氏。「リアスポイラーやサイドのエアインテークなどはアルジェントルナというカラーでこれはクンタッチ25thに用いられたもの」。それ以外にもアニバーサリーモデルのローンチカラーがそこここにちりばめられているとともに、「ボディカラーはIKEUCHI氏がロボットアニメでインスピレーションを受けたもの。エンブレムも私たちの伝統、過去を表している」という。もちろんこちらにも多くの歴代ランボルギーニのパーツが用いられている。
IKEUCHI氏はランボルギーニとのコラボレーションの話を聞いて、「ランボルギーニの理念が未来を作ることなので相性が良いと思った」と話す。そして、「ランボルギーニは、僕にとってはスーパーカーの中でも新しめの印象だったが、実はそんなことはなく、ボローニャの街並みが長い時間をかけて作られ、そして完成したように、ランボルギーニ自体も60年かけて、伝統を守るところと新しくするところの一貫性が感じられた。自分の文化に誇りを持って、それをしっかりと守るという点は非常に新しい視点だった」と感じたそうだ。また、「ランボルギーニのクルマは目で追っていくとずっと見ていられる。目線の誘導が滑らかだと感じた。そのバランスの良さは、僕も目指してるところだ」と共通性を語った。