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ルノー『エスパス』40周年…欧州初のミニバンは新型でSUVに[フォトヒストリー]
ルノーは6代目となる『エスパス』のティザー画像を発表した。ミニバンではなく、大型ファミリーSUVとして登場するという。初代の登場から40年、6代目も、快適と最高級の装備という歴代と同じコンセプトを忠実に守っている、とする。
ルノーは1983年、同社初の多目的車=MPV『エスパス』を発表した。欧州市場初の、欧州メーカーが開発した乗用ミニバンでもあった。ルノーでは「voiture à vivre(生活のための車)」と呼んだ。当時のルノーは英数字を車名に用いていたが、新型車は「エスパス」とネーミングされたことも、転機だった。
エスパスはシートの交換・脱着が可能で、インテリアのレイアウトは高いモジュール性を備えている。前席2席は180度回転し、後席5席は取り外すことができ、この種の車では初めて荷物積載量を増減することができた。エスパスは長距離移動に適した最高級のファミリーカーという位置づけだった。
エスパスは社会現象となり、人気は上昇した。1991年に先代を熟成させた2代目が登場する。四輪駆動の設定や2.8L・V6エンジンの追加により、2代目はルノーの高級車としての地位も確立した。セグメントの草分け的存在のエスパスは、1996年に3代目になる。この世代では5人乗り標準ボディと、全長27cmプラスの7人乗り「グラン・エスパス」が設定された。上級グレードの「イニシャル」仕様では、インテリアにレザーや贅沢な素材が採用された。
4代目エスパスは2002年に登場、従来型同様、5人乗りと7人乗りグラン・エスパスが用意された。2014年のパリモーターショーで発表され、2015年に発売された5代目(現行)はキャラクターを若干変化させ、「7シータークロスオーバー」として誕生した。
6代目となる新型は、5人乗りまたは7人乗りの大型ファミリーSUVとして登場、と予告された。「従来同様に快適性、革新性、最高級の装備を備えながら、エスパスのストーリーに新たな章を開く」とルノーは謳う。