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三菱、商用EV『ミニキャブ・ミーブ』の現地生産を説明…インドネシアモーターショー2023

  • 《写真撮影 会田肇》
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三菱自動車は2月16日、軽商用EV『ミニキャブ・ミーブ』を、2024年よりインドネシアでの合弁会社「三菱モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(MMKI)」で生産すると発表。その概要について、同日より開催されているIIMS 2023(インドネシアモーターショー2023)で同社社長が説明した。

IIMS 2023のプレスカンファレンスに登壇して、ミニキャブ・ミーブのインドネシア生産を報告したのはMMKIの中村直哉社長。そこで中村社長は次のように述べた。

「三菱自動車工業は2019年に、インドネシアをPHEVの『アウトランダー』を販売する最初のアセアン国とし、それ以来、同国における電動化推進を支援してきた。今回、ライフビジネスを拡大するためにそれを生産することで商用車にも拡大することにした。現在、ミニキャブ・ミーブはインドネシア国内で5つのパートナーとともにその市場性を検証中だが、このクルマがビジネス上において効率的かつ効果的に貢献することを確信している。また、日本発のEVがインドネシアで初めて生産される記念車でもある」

今回、ミニキャブ・ミーブを生産することになったのは、首都ジャカルタ市から東に37kmほどの場所にあるインドネシア 西ジャワ州 ブカシ県にあるMMKIの生産拠点。操業開始は2017年4月。現在、約3300名が働き、『パジェロスポーツ』、『エクスパンダー』、『エクスパンダークロス』を生産している。2024年からはここにミニキャブ・ミーブが加わり、同車種が海外生産されるのも初となる。

インドネシア国内におけるEVの商用車には、「DFSK」や「ESEMKA」など中国勢が相次いで参入している。しかし、これまでのところ際立って販売が成功しているという話は聞かない。一方で、三菱自動車工業は『パジェロ』や『デリカ』、『トライトン』などの投入によって、耐久性を含めた三菱ブランドへの信頼性は極めて高い。その実績がミニキャブ・ミーブでも評価されることが期待される。

ミニキャブ・ミーブは2011年12月、『アイ・ミーブ』で実績のあるEVシステムを搭載し、駆動用バッテリーと小型・軽量・高効率なモーターなどを組み合わせた量産商用EVとして登場した。日本の配送業などに向けて販売されていたが、2021年3月に一旦生産を終了。しかし、世界的なカーボンニュートラル社会の実現に向けて各方面で脱炭素化の取り組みが加速。サステナブルな事業活動を意識する物流関係や、自治体などで軽商用EVの需要の高まってきたのを受けて、2022年11月に販売を日本国内で再開していた。