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セダン廃止に現実味、どうなる次期型アウディ『A4』?
アウディは現在、欧州Dセグメントの人気モデル『A4』ファミリー次期型を開発中だが、スクープサイト「Spyder7」が衝撃の新情報をつかんだ。
初代A4は1994年に誕生、以降2015年から発売されている現行モデルまで、セダン/ワゴンという伝統のボディスタイルを提供してきた。しかし、第5世代ではセダンが廃止される可能性があるという。これまでもその噂は聞かれたが、かなり現実味を帯びてきた。
情報と共にスクープしたのはベースモデルのA4、そしてやはりセダンではなくワゴンの「アバント」だ。同じVWグループで近しい関係にあるのが『パサート』だが、こちらはすでにセダンを廃止しワゴンの「ヴァリアント」のみとなることが確定している。
◆「A4アバント」の次期型プロトタイプ
凍てつくスウェーデン北部で捉えた最新のプロトタイプ車両は、カモフラージュはあるものの明らかなダミーパネルやかさばるカバーはなく、ヘッドライトやテールライトはプロダクションモデルと思われる。
フロントエンドからは、内部に金属スリットの入ったシャープなヘッドライトが確認できる。ワイドなグリル、よりコンパクトになった垂直エアカーテンと、対照的に拡大した中央エアインテークがシームレスにつながっている。
ボディサイドからは、シャープなショルダーラインとフラッシュマウントされたドアハンドル、上向きに広がるベルトライン、傾斜が強まったリアウィンドウが確認できる。以前のプロトタイプでは、巨大なパノラマガラスルーフが装備されている可能性があることを示唆していた。
リアエンドでは、コンパクトなリフレクター、より上品なバンパーが目に入る。注目はLEDテールライトだ。ドライバーがブレーキを踏み方向指示器を押すと、テールライトのデザインが一瞬で変化した。薄いレンズには、ベースに赤とオレンジの水平LEDストリップが組み込まれており、上部に平行四辺形の要素がある。アウディは先進的なLED照明技術にかねてより注力しており、ひとつの完成形が見られることになりそうだ。
また、カモフラージュされているが、左右のテールライトは、LEDライトバーで接続されていると見られる。
キャビン内では、独立したデジタルインストルメントクラスターとフローティングインフォテインメントシステムを装備。また、新しいステアリングホイール、スリムなエアベント、『Q4 e-tron』のようなシンプルなシフターを備える先進的なセンターコンソールも期待できるだろう。
パワートレインのラインアップ情報は依然としてトップシークレット状態だが、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド(PHEV)のオプションが混在することが予想されている。PHEVは最強モデルの『RS4アバント』にも設定される見込みだ。