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ポルシェ 911 カブリオレ 新型、450馬力ツインターボ搭載…ルーフ開閉は12秒に短縮

ポルシェは1月9日、新型『911カブリオレ』(Porsche 911 Cabriolet)を発表した。8世代目モデルの新型ポルシェ911(タイプ992)の第2のバリエーションとなるオープンモデルだ。

◆ソフトトップを採用。開閉時間はおよそ12秒に短縮

ルーフには引き続きソフトトップを採用する。全自動のソフトトップには、ガラス製のリアウィンドウが装備されており、後方視界を確保する。ソフトトップの構造にはマグネシウム素材を導入しており、高速でのルーフのばたつきを防止する。ソフトトップは50km/h以下なら、走行中でも開閉できる。電動油圧式のシステムにより、ルーフの開閉時間を約12秒に短縮した。電動ウィンドデフレクターは、車内への風の巻き込みを低減する。

◆新世代の3.0リットル水平対向6気筒ツインターボは450ps

新型911カブリオレには、新世代の3.0リットル(2981cc)水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率を向上させた。新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「PDK」が、そのパワーを路面に伝える。

新型「911カレラSカブリオレ」と新型「911 カレラ4Sカブリオレ」の水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、先代を30ps上回り、最大出力450psを発生する。最大トルクは54kgm/2300~500rpmだ。0~100km/h加速は4秒を切り、後輪駆動クーペの911カレラSカブリオレは3.9秒、4WDモデルの911カレラ4Sカブリオレは3.8秒で駆け抜ける。このタイムは、先代よりも0.2~0.4秒速い。オプションの「スポーツクロノ」パッケージ仕様車では、さらに0.2秒速くなる。最高速は911カレラSカブリオレが306km/h、911カレラ4Sカブリオレは304km/hに到達する。

新型911カブリオレの外観は、911のアイデンティティを受け継ぎつつ、優れた性能を強調するデザインとした。よりワイドなホイールアーチやフロント20インチ、リア21インチの異径ホイールを採用する。リアエンドは、全モデルが同じ幅としたのも新型の特徴で、このリアエンドがスリムなセンターセクションを引き立てる。

フロントは従来よりも45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせる。新しいLEDヘッドライトをつなぐフロントリッドのラインは、初代911を彷彿させるもの。リアには可変式リアスポイラーと横一列に配されたライトバーが装備される。フロントセクションとリアセクションを除くボディは、アルミ製とした。

◆最新コネクトと先進運転支援システムを装備

インテリアは、ダッシュボードにメーターを埋め込み、クリアで直線的なラインによって、1970年代の911を連想させるデザインとした。中央のレブカウンターの横に位置する2つの薄型ディスプレイが、ドライバーに必要な情報を表示する。新設計の「PCM」の10.9インチセンタースクリーンは、スピーディに操作することが可能だ。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。標準装備のPCMには、大量のデータに基づくオンラインナビゲーションとポルシェ コネクトプラスが含まれる。

新型911カブリオレには、群知能を使用する広範なコネクティビティ含む新しいアシスタンスシステムが導入された。世界で初めて、濡れた路面での安全走行を支援する新開発の「ウェットモード」を標準装備する。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ・パッケージ仕様)を使用して、安全性を重視する設定に切り替えることができる。

同様に標準装備されるウォーニングとブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動させる。熱探知カメラを備えた「ナイトビジョンアシスト」が、911カブリオレに初めてオプションで用意された。オプションの「アダプティブクルーズコントロール」には、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、自動エマージェンシーアシスト機能が含まれている。