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ホンダ シビック ハイブリッド 、2024年米国導入へ…日本にないセダンも用意
ホンダ(Honda)の米国部門は1月25日、新型『シビック』のハイブリッドを2024年、米国市場に導入すると発表した。ハッチバックだけでなく、日本仕様にはないセダンも用意される予定で、米国市場での電動化を加速させていく。
◆新型シビックハッチバックよりも全長は125mm長い
新型『シビックセダン』のボディサイズは、全長4674mm、全幅1800mm、全高1415mm、ホイールベース2735mm。新型『シビックハッチバック』(全長4549mm、全幅1800mm、全高1415mm、ホイールベース2735mm)に対して、全長は125mm長い。これは、リアのオーバーハングが125mm長くなっているためだ
新型の開発において、ホンダのデザイナーとエンジニアは、ホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」に焦点を合わせた。新型のスタイリングは、時代を超越したデザインコンセプトを新鮮で爽快な新しい方法で表現しているという。
低いボンネットフードとフロントフェンダー、低く水平なベルトラインを備える。このスリムでライトなデザインが、ホイールとタイヤの存在を強調するとともに、広く風通しの良いキャビンスペースを可能にするという。
◆2.0リットルエンジンに2モーターのハイブリッド
ハイブリッドの『シビックe:HEV』の新世代のハイブリッドパワートレインは、新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンに、2つの小型モーターを組み合わせたものだ。ハイブリッドシステム全体で、欧州仕様の場合、184hpのパワーと32.1kgmのトルクを引き出す。2.0リットルエンジンは、最大熱効率41%を達成している。これは、市販車で最高レベルという。
2つの強力な電気モーターが連携して、新型を走行させる。エンジンは、新開発のコンパクトな「パワーコントロールユニット」によって制御される。このユニットは、パワートレインとともにボンネットの下に搭載されている。新しいパワーコントロールユニットは、電気のより速い充電と放電を可能にし、従来よりも12%電力出力を増加させた。新しいアルミ製の高電圧配線は、従来の銅配線に比べて40%軽量化されている。
後席の下には、リチウムイオンバッテリーを含めた「インテリジェントパワーユニット」の最新版をレイアウトした。従来よりも23mm小型で1kg軽量でありながら、72のセルで構成される新設計のリチウムイオンバッテリーは、エネルギー密度を向上させている。このシステムは、高い効率と瞬時のトルクと強力な加速を両立したという。
◆3種類のドライブモード
ハイブリッドパワートレインは、EV走行、ハイブリッド走行、エンジン走行をスムーズに切り替える。エコ、ノーマル、スポーツの3種類のドライブモードと、エンジンやトランスミッション、クラスターゲージの表示を個別に制御できるインディビジュアルモードの合計4種類のモードから選択して、必要に応じて車両のレスポンスを調整できる。
e:HEVシステムの中心となるのは、機械的摩擦を最小限に抑えるように設計されたシングルギアのトランスミッションだ。走行状況に合わせて、車両を最適化するインテリジェントなパワーコントロールユニットによって制御される。欧州仕様の場合、WLTPサイクルによる燃費は約21.3km/リットル、CO2排出量が108g/kmになる。
洗練されたパワートレインを、強力で安心感のあるハンドリングや直線安定性と組み合わせた。第11世代となる新型シビックは、従来型よりもホイールベースが35mm長く、リアのトレッドも広くなっている。このため、直進性能とコーナリング性能が向上し、新しい低摩擦ボールジョイントと改良されたフロントダンパーが、ダイナミックなフィーリングを高めた、としている。