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F1マシンに着想のメルセデスAMG SL、585馬力ツインターボ搭載…世界限定100台

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは1月12日、メルセデスAMG『SL』(Mercedes-AMG SL)の「モータースポーツ・コレクターズ・エディション」を、世界限定100台生産すると発表した。

◆F1マシンと同様のグラデーションカラー
メルセデス AMGのF1マシンに着想を得たボディカラーは、前方のハイテクシルバーメタリックから、後方のオブシディアンブラックメタリックに変わるグラデーションカラーが特長だ。ボディの側面には、メルセデスベンツの星のパターンが添えられる。

足元は、ペトロナスカラーのアクセントを備えたマットブラック仕上げの 21インチ AMG 10ツインスポーク鍛造ホイールで引き締められた。電動ソフトトップの色はブラックだ。AMGエアロダイナミクスパッケージが装備されており、前後バンパーの大型フリック、大型ディフューザー、アンダーボディのアクティブプロファイルによって、空力性能のさらなる向上を追求する。

標準の AMGパフォーマンスシートは、ヘッドレストに赤いトップステッチとエンボス加工の AMG エンブレムが付いたブラックのナッパレザー/マイクロファイバー「MICROCUT」仕様と、ヘッドレストに黄色のトップステッチとエンボス加工の AMG エンブレムが付いたブラックのナッパレザー/MICROCUT仕様の2種類から選択できる。 AMGのカーボンファイバートリムとカーボンファイバーリムとヒーター付きのAMGパフォーマンス ステアリングホイールが装備されている。

◆0~100km/h加速3.6秒で最高速は315km/h
ベース車両は、最上位グレードの「SL63 4MATIC+」だ。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンの高出力版を搭載する。2基のターボチャージャーを、V型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトとした。

新設計のオイルパン、新レイアウトのインタークーラー、アクティブクランクケースベンチレーションを採用した。吸気ダクトと排気ダクトも最適化されており、触媒コンバーターボックスとガソリンパティキュレートフィルターへの排気ガス流量を拡大している。

最大出力は585hp/5500~6500rpm、最大トルクは81.6kgm/2500~5000rpmを発生する。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」、駆動方式は4WDの「4MATIC+」の「AMGパフォーマンス」仕様。 0~100km/h加速は3.6秒で駆け抜け、最高速は315km/hに到達する。

◆SLの70年の歴史で初の4WD
SLの70年の歴史において初めて、メルセデスAMG SL は駆動方式を4WDとした。AMGパフォーマンス仕様の4MATIC +を標準装備。この4MATIC +は、フロントアクスルとリアアクスルのトルク配分を変化させることにより、最適なトラクションを確保する。ドライバーは、あらゆる走行条件下において、高いハンドリングの安定性を維持できるという。

また、SL史上初めて、アクティブリアアクスルステアリングを標準装備した。速度が100km/h以下の場合、後輪は前輪と反対方向に操舵され、100km/hを超えると、後輪は前輪と同じ方向に操舵される。これにより、機敏で安定したハンドリングを可能にした、と自負する。

SL 63 4MATIC +には、新開発の「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」サスペンションを初搭載した。従来の機械式アンチロールバーに代えて、アクティブ油圧システムが採用された。これにより、ロールを数分の1秒で補正し、直進時や段差を乗り越えたときの乗り心地を向上させた、としている。