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ジャガー『F-PACE』PHEV、EVモードが65kmに…欧州2024年型
ジャガーカーズは12月14日、SUVのミドルクラスのSUV『F-PACE』(Jaguar F-PACE)の2024年モデルを欧州で発表した。
◆リチウムイオンバッテリーを大容量化
2024年モデルでは、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「P400e」グレードが航続を拡大する。リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量を17.1kWhから19.2kWhに大容量化。EVモードの航続は、最大53kmから65kmへ、20%以上拡大した。
この効果もあって、CO2排出量は49g/kmから37g/kmに低減した。出力35kWの急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ30分で充電できる。
P400eのエンジンは、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「インジニウム」で、最大出力300psだ。これに最大出力143psのモーターを組み合わせて、システム全体で404psのパワーと65.3kgmのトルクを引き出す。トランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDだ。動力性能は0~100km/h加速が5.3秒となる。
◆走行モードは3種類
走行モードは3種類だ。EVモード、「ハイブリッドモード」、「セーブモード」が切り替えられる。ハイブリッドモードでは、ガソリンエンジンとモーターの駆動を最適にバランスさせ、パフォーマンスと長距離走行での燃費を追求する。セーブモードは、ガソリンエンジンによる駆動が優先され、バッテリーの残量を維持する。
最新の「JaguarDrive」コントロールは、「コンフォート」、「エコ」、「レイン・アイス・スノー」、「ダイナミック」の4種類のモードを備えており、ドライバーは路面や走行状況に応じて、最適なモードを選択する。操作はロータリーダイヤルで行い、ステアリング、トランスミッション、スロットル、アダプティブダイナミクスの設定が調整できる。
「オートビークルホールド」は、坂道で静止している場合にブレーキを無制限に保持し、ドライバーがアクセルを踏んで発進する時にのみ、ブレーキを緩やかに解放するシステムだ。
◆全車に「ブラックパック」を標準装備
2024年モデルは、全車に「ブラックパック」が標準装備される。ドアミラーカバーをはじめ、フロントグリルとグリルサラウンド、ウィンドウサラウンド、フェンダーベント、リアバランス、リアエンブレムが、グロスブラック仕上げになった。フロントグリルの「R-Dynamic」エンブレムは、従来の赤と緑から、2024年モデルでは黒とグレーに変更されている。
インテリアには、従来よりも多くのテクノロジーを導入した。「R-Dynamic S」グレードには、新しい TFT デジタルドライバーディスプレイを採用した。センター パネルには、2つのダイヤルが配され、メディアやナビゲーションシステムが選択できる。「R-Dynamic SE」グレードには、ワイヤレスデバイスの充電システムが標準装備されている。
高速で直感的な 「Pivi Pro」インフォテインメントシステムが全車に標準装備された。ワイヤレスのApple 「CarPlay」とワイヤレスのグーグル「Android Auto」に対応する。アマゾン(Amazon)の音声アシスト「アレクサ(Alexa)」を車載化した。「what3words」ナビゲーションを通じて、シームレスに接続できる。 Pivi Proは、車両全体の他のシステムとともに、ソフトウェアの無線更新により、常に最新の状態に保たれる、としている。