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【VW ID.4 新型】日本のSUV市場を揺るがすEV[詳細画像]

  • 《写真撮影 南陽一浩》
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フォルクスワーゲンから2020年に登場し、2021年度にはワールドカーオブザイヤーも受賞したブランド初のフル電動SUV『ID.4』。既に世界中で高い評価を得ている注目モデルが2023年11月22日より、ついに日本仕様車の導入・発売を開始した。

バッテリー容量とモーター出力が異なる2種類のモデルを設定し、機能面やデザインにも抜け目のないVW本気の世界戦略車ID.4。今回は注目の内外装を撮りおろしの詳細画像でご紹介する。

◆EV専用の新アーキテクチャーを採用
フォルクスワーゲンはコンパクトカーから SUV、ミニバンにいたるまで柔軟な車両設計を可能とするEV専用の新アーキテクチャー「モジュラー エレクトリックドライブ マトリックス(MEB)」を開発。これをベースとしたEVモデル群「ID.ファミリー」の第1弾として登場したのがID.4だ。

大容量のバッテリーを前後アクスル間のアンダーボディに搭載することで、車両の低重心化とロングホイールベース化を実現。低重心化と室内空間の確保を両立し、力強く頼もしいSUVならではの魅力的なスタイリングを生み出している。

海外では既に展開されている、他のID.シリーズにも共通する水平基調でグリルレスのフロントマスクは、EVらしい近未来感を醸し出す。後方に向かってシャープなラインを描く、流れるような美しいボディ形状は、リアの大型スポイラーやディフューザー、テールライトと合わせて空力面で絶大な効果を発揮。SUV車としては非常に優れたCd値0.28という数字が叩き出されている。

◆先進的で広々としたワンランク上の室内空間
ID.4のインテリアはシンプルかつ機能的な、電気自動車らしい先進性溢れるデザインが特徴的だ。センターコンソール部からはシフトノブが排除され、ドライブモードセレクターがメーターディスプレイと一体化。中央の大型ディスプレイと合わせて操作系統の目立たない、シンプルなコックピットという印象を受ける。

またブラウンのレザレットがアクセントとしてダッシュボード上部とドアパネル、そしてシートサイドにあしらわれ上質感を高めている。MEBアーキテクチャーの採用によって拡大された室内空間とともに、乗員を第一に考えたこだわりの内装は、SUV人気の高い日本市場でも十分に人気を博すだろう。

競争が激化する日本のEV、SUV市場に満を持して上陸を果たしたVW ID.4。ボディサイズは全長4585×全幅1850×全高1640mm、価格は税込みで「ID.4 Lite Launch Edition」が499万9000円、「ID.4 Pro Launch Edition」が636万5000円となっている。