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航続614km、ヒョンデの流線形EV『アイオニック6』…欧州仕様車を発表
ヒョンデは12月8日、新型4ドアクーペEV『アイオニック6』(Hyundai Ioniq 6)の欧州仕様車を発表した。アイオニック6は、日本市場にも導入されている『アイオニック5』に続くモデルで、ユニークな流線形シルエットを持つ4ドアクーペEVだ。
◆前面空気抵抗を示すCd値はヒョンデ車で最も低い0.21
アイオニック6は、「シングルカーブの電動ストリームライナー」を標榜する。ボンネットの先端からルーフ、リアへエンドへと続く緩やかなカーブが特長だ。ボディサイズは、全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm、ホイールベース2950mmだ。
前面空気抵抗を示すCd値は、ヒョンデ車で最も低い0.21を達成した。これは、低い位置にあるフロントサーフェス、フロントのアクティブエアフラップ、ホイール ギャップリデューサーなどによって達成された数値になるという。
インテリジェント・フロント・ライティング・システム (IFLS)を備えたLEDヘッドライトが装備された。 IFLSは、マトリックスビーム技術を使用して光線を自動的に調整し、他の道路利用者に影響を与えずに走行状況に応じて光量を調整することで、ドライバーの視野を最大化するという。
◆12.3インチのタッチスクリーンナビゲーション
インテリアは、繭に着想を得た。乗員がくつろげるように設計されており、パーソナライズされたインテリアスペースを目指している。デュアルカラーアンビエント照明により、64色のスペクトルと6つのテーマから、照明パターンを選択できる。「スピードシンクライティング」モードは、走行速度に基づいて室内照明の明るさを変更することにより、エモーショナルな運転体験を追求している。
モジュラータッチスクリーンを配したダッシュボードは、12インチのフルタッチインフォテインメントディスプレイと、カスタマイズ可能な12インチのデジタルメータークラスターを一体デザインする。上位グレードには、12.3インチのタッチスクリーンサテライトナビゲーションを装備した。
インフォテインメントシステムには、最新のバッテリー充電状態に基づいて、リアルタイムの航続予想を表示する。コネクテッドカーサービスは、移動の途中で充電ステーションに立ち寄ることを考慮して、最適なルートを検索する。
◆ツインモーターは最大出力325hp
ヒョンデの「エレクトリック・グローバル・モジュラー・プラットフォーム(E-GMP)」車台を採用した。E-GMP は800V の急速充電に対応しており、18分でバッテリー容量の80%を充電できる。また、追加のコンポーネントやアダプターなしで、400V充電を可能にした。
2WD(後輪駆動)とAWDの2種類の仕様を用意した。最上位のデュアルモーターAWD仕様の場合、前後に搭載されるモーターは最大出力325hp、最大トルク61.7kgmを引き出す。パワフルなツインモーターは、0~100km/h加速5.1秒の性能を可能にする。
バッテリーは2WDとAWDともに、「ロングレンジ」仕様の場合、蓄電容量が77.4kWhと大容量とした。2WDの18インチタイヤ装着車では、1回の充電での航続が614km(WLTPサイクル)に到達する。また、2WDの18インチタイヤ装着車で、標準バッテリー(蓄電容量53kWh)の場合、1回の充電での航続が429km(WLTPサイクル)。エネルギー消費量は13.9kWh/100kmだ。これにより、アイオニック6は最もエネルギー効率の高いEVのひとつになる、としている。