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経済的な負担を変えずに進化させたアルト…渡辺陽一郎【日本カーオブザイヤー2022-2023】
「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」が12月8日に決定した。“今年を代表する1台”に選ばれたのは、日産『サクラ』/三菱『eKクロスEV』だ。軽自動車が大賞を受賞するのは初めて。日産/三菱の兄弟車は「K CAR オブ・ザ・イヤー」にも選ばれている。
選考委員の渡辺陽一郎氏は、満点の10点をスズキ『アルト』に投票した。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤー公式HPに掲載された渡辺氏のコメントだ。
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アルトは全高を立体駐車場が使いやすい1525mmに抑え、良好な視界で運転しやすく、後席にも十分な空間があって4名乗車も可能だ。衝突被害軽減ブレーキやサイド&カーテンエアバッグも標準装着して、Aの価格を94万3800円に抑えた。ちなみに初代アルトは、左側の鍵穴まで省いて、1979年に47万円で発売された。この金額を今の貨幣価値に換算すると約90万円になる。つまりアルトは、経済的な負担を変えずに機能を進化させてきた。所得が伸び悩む今の時代に、アルトが果たす役割は計り知れない。
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渡辺陽一郎氏の全投票点数(掲載はノミネート番号順)
●スズキ・アルト:10点
●トヨタ・クラウン:1点
●日産エクストレイル:4点
●日産サクラ/三菱eKクロス EV:8点
●マツダCX-60 e-SKYACTIV D 3.3:2点
各賞
●日本カー・オブ・ザ・イヤー:日産サクラ/三菱eKクロスEV
●インポート・カー・オブ・ザ・イヤー(輸入車):ヒョンデ・アイオニック5
●デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー:BMW iX
●テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー:日産 エクストレイル
●パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー:ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR
●K CAR オブ・ザ・イヤー(軽自動車):日産サクラ/三菱eKクロスEV
今年度のエントリーは、2021年11月1日から2022年10月31日までに発表または発売された乗用車国内外の全48モデル。自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる60名の選考委員により、まず上位10モデルの「10ベストカー」を選定、さらにそれらの中から投票により決定した。委員はそれぞれ25点の持ち点を10車種(10ベスト)のうち5車種に配点し、それらのうち最も高く評価する車種に対して必ず10点を与える。また、10点を与える車種は1車種とする。
輸入車の中で最多得票の車にはインポート・カー・オブ・ザ・イヤーが贈られる。輸入車・国産車を通じて輸入車が最多得票だった場合には、そのまま大賞となる。