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サクラ/eKはガソリンスタンドが減る時代の足…松田秀士【日本カーオブザイヤー2022-2023】

  • 《写真撮影 雪岡直樹》
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今年度の「2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー」が12月8日に決定した。“今年を代表する1台”に選ばれたのは、日産『サクラ』/三菱『eKクロスEV』だ。軽自動車が大賞を受賞するのは初めてのこと。日産/三菱の兄弟車は「K CAR オブ・ザ・イヤー」にも選ばれている。

EVの受賞は2011年の日産『リーフ』以来、11年ぶり。日産の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞は昨年度の『ノート』シリーズに続き2年連続、三菱は1996年の『ギャラン/レグナム』以来、26年ぶりの受賞となる。

選考委員の松田秀士氏は満点の10点を、サクラ/eKクロスEVに投票した。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤー公式HPに掲載された松田氏のコメントだ。

☆☆☆

評価で迷ったのはシビック e:HEVとサクラ/eKクロスEVの2車種。日産の他2台も素晴らしかった。最終的に決め手としたのは、地方の足ともいえる軽自動車のジャンルで、ガソリンスタンドが年々減少する中、自宅充電が可能な利便性があることで緊急時の移動に貢献すること。災害時の電源になること。さらにADAS(運転支援機構)が高級車並みの支援制御を行っていて、またハンドリングとパフォーマンス(動力性能)が軽自動車の枠を超えていることを決め手とした。

☆☆☆

松田秀士氏の全投票点数(掲載はノミネート番号順)
●トヨタ・クラウン:1点
●日産サクラ/三菱eKクロス EV:10点
●ホンダ・シビック e:HEV/シビックタイプR:9点
●マツダCX-60 e-SKYACTIV D 3.3:1点
●ヒョンデ・アイオニック5:4点

各賞
●日本カー・オブ・ザ・イヤー:日産サクラ/三菱eKクロスEV
●インポート・カー・オブ・ザ・イヤー:ヒョンデ・アイオニック5
●デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー:BMW iX
●テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー:日産 エクストレイル
●パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー:ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR
●K CAR オブ・ザ・イヤー(軽自動車):日産サクラ/三菱eKクロスEV

今年度のエントリーは、2021年11月1日から2022年10月31日までに発表または発売された乗用車国内外の全48モデル。自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる60名の選考委員により、まず上位10モデルの「10ベストカー」を選定、さらにそれらの中から投票により決定した。委員はそれぞれ25点の持ち点を10車種(10ベスト)のうち5車種に配点し、それらのうち最も高く評価する車種に対して必ず10点を与える。また、10点を与える車種は1車種とする。

輸入車の中で最多得票の車にはインポート・カー・オブ・ザ・イヤーが贈られる。輸入車・国産車を通じて輸入車が最多得票だった場合には、そのまま大賞となる。