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福岡スバル70年、レーシングドライバーによるトークショーを開催し特別装備車を発売
設立70年を迎えた福岡スバル株式会社は新店舗オープンにあわせた10日、スバルBRZに乗ってレース活動を行っている、レーシングドライバーの井口卓人選手を迎えてトークショーを開催。あわせて井口選手プロデュースによる特別装備車発売を発表した。
九州地区スバルグループの中核をなす福岡スバル株式会社。今年創立70年を迎え、福岡県春日市にある福岡スバル春日店をリニューアルし10日にグランドオープンを行った。
福岡県出身のレーシングドライバーで、スバルBRZに乗りSUPER GT、スーパー耐久、GR86/BRZ Cupで活躍する井口卓人選手を迎えてオープン記念のトークショーを実施した。スバルが提供するディーラーへの点検入庫の手続きや、イベント情報が発信されている「マイスバル」登録会員限定イベントとして行われ、当日は51名のファンが駆けつけた。
昨年SUPER GTで悲願のチャンピオンを獲得し、今年も最終戦までチャンピオン争いを繰り広げたのは記憶に新しいところだ。最終戦はさまざまなトラブルが発生し、惜しくもチャンピオン獲得はならなかったが見る者に感動を与えた。
今シーズンを振り返った井口選手は「同じ目標・目的をチームみんなで共有できるようになったことで、一人ひとりが意見を出し合い、その意見を採用して結果が出て、さらに次戦でまた次の意見を出し合って結果が出る。という好循環が生まれたことによって、マシンのポテンシャルが引き出されていき、自分達ドライバーも信じられないくらい力を発揮できたことによって、2年連続のチャンピオン争いができた」と振り返った。
「数年前に苦しいレースが続いた時もあったが、スバルファンのみんなが離れず応援してくたことがすごく嬉しかった。そういう苦しい時に応援してくれるファンのみなさんに恩返ししたいというモチベーションが芽生えた。このモチベーションが最近のレース結果にも繋がっていると思う。これからも恩返しをしていきたい」と語る。
井口選手がBRZのオリジナルエアロパーツを開発していることについて「自分なりの積み重ねてきたデータと経験をもとに作り上げています。繋ぎ目が見えない美しいデザインにこだわっています。オリジナルエアロを付けて、足回りなどを交換しただけの状態で筑波サーキットを1分2秒で周回できるまで性能アップができました」と見た目のかっこよさと性能アップが見込まれると話した。
この井口選手オリジナルのエアロを装着した特別装備車が、福岡スバル70周年記念で発売されることもあわせて発表された。このことについて井口選手は「以前東京スバルさんでレヴォーグのスペシャルモデルを作ってもらい販売しました。初めてのことだったのでそれも嬉しかったですが、ずっとBRZに乗っているので、BRZでもスペシャルモデルを作りたいと思っていました。そんな時に地元福岡スバルさんからお声がけをいただき、自分が作り上げたエアロパーツを付けて販売できるとなったと聞いてすごく嬉しかったです。STI製のフレキシブルVバーやドロースティフナー、BBS製の18インチアルミホイールなどもついて、とてもカッコ良くなっていますし性能もアップしています」と太鼓判を押す。
福岡スバルの担当者も「クルマを人生の相棒として愉しんでいただける方、スバルのクルマ、モータースポーツに共感いただける方。そして地元福岡出身の井口選手を応援していただける方に乗っていただきたいです」と語る。
トークショー後半のファンからの質問タイムで、レーシングカートをしている子供から、「失敗しないようにするためにはどうすれば良いのか」と聞かれた井口選手は「失敗はいずれ単なる失敗ではなくなる。失敗しないための工夫や努力をするきっかけになり次の成長に繋がる」とアドバイスが送られた。また、抽選会ではクリスマスが近いとありサンタクロースの格好をした井口選手からプレゼントが手渡された。
特別装備車の価格(消費税込)は、ベース車両本体価格326万7000円、ディーラーオプション総額116万4075円、総額443万1075円を、特別価格427万円で販売。福岡スバルの各店舗で2022年12月11日から2023年1月15日までの期間限定で販売する。