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日産のフルサイズSUV、クラス最強の400馬力V8搭載…『アルマーダ』に米2023年型
日産自動車の米国部門は11月19日、フルサイズSUV『アルマーダ』(Nissan Armada)の2023年モデルを米国で発表した。現地ベース価格は、5万0400ドル(約700万円)と発表されている。
◆アマゾン「アレクサ」を車載化するなど装備を充実
初代アルマーダは2003年に発表された。日産の北米向けフルサイズSUVで、日産の大型ピックアップトラック『タイタン』の車台をベースに開発された。2016年に発表された現行アルマーダは、2世代目モデルだ。日産が主に中東市場で販売している大型SUVの『パトロール』が、米国に2代目アルマーダとして導入された。
外観はフロントグリルをアルマーダ専用デザインに変更した。パトロールでは横基調のメッキグリルが、アルマーダではブラックアウトされた。米国市場では、トヨタ『ランドクルーザー』などと競合する。
アルマーダの2023年モデルには、アマゾン(Amazon)の音声アシスト「アレクサ(Alexa )」を車載化した。音声コマンドによって、音楽の再生、電話の発信、スマートホームデバイスのコントロールなどを行うことができる。
「SV」グレードには、リモートエンジンスタート、LEDフロントフォグランプ、ユニバーサルガレージドアオープナー付きの自動防眩バックミラーを新採用した。 「SL」グレードには、ヒーター付きステアリングホイールが追加されている。
◆5.6リットルV8搭載で最大牽引能力はクラス最高
アルマーダの頑丈なラダーフレームには、クラス最高のパワーを発揮する5.6リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は400hp/5200rpm、最大トルクは57.1kgm/4000rpmを引き出す。パワフルなV8エンジン搭載により、最大牽引能力はクラス最高の3.8トンとした。牽引ヒッチレシーバーとトレーラースウェイコントロールを備えたトレーラーブレーキコントローラーが採用されている。
7速ATは、アダプティブシフトコントロールとダウンシフトレブマッチング機能を備える。ワイドなギア比、ATフルードウォーマー、アイドルニュートラルコントロールの採用により、燃費性能を追求している。
駆動方式は、後輪駆動または「Auto 4WD」システムが選択できる。Auto 4WDシステムは、「Auto」、「4HI」、「4LO」の3モードが切り替えられる。電子制御のパートタイムトランスファーケース、2.70:1の4LOギア比を備える。通常の走行状態では、システムは2WD駆動モードとなる。路面や走行状況に応じて、4輪すべてにトルクを分配する。トルクの最大50%は、オンデマンドで前輪に伝達される
◆クラス最大の12.3インチディスプレイ
2023年モデルのインテリアには、クラス最大の12.3インチディスプレイを装備した。高解像度のディスプレイは、鮮明な画像とグラフィックスが特長だ。カスタマイズ可能なホーム画面には、ユーザーのお気に入りへのショートカットと目的地検索が含まれている。
標準のスマートフォン接続には、ワイヤレスのApple「CarPlay」と有線のグーグル「AndroidAuto」を採用する。スマートフォンを置くだけでスマートフォンの充電が始まり、インジケーターに充電状態が表示される。Wi-Fi接続によって、地図データとソフトウェアを更新することもできる。
また、2023年モデルには、7.0インチの先進運転支援ディスプレイが導入された。このディスプレイは、視認性を向上させるために、フルカラーで高解像度とした。ステアリングホイールのスイッチにより、複数の情報画面への迅速な操作とアクセスを可能にしている。