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VW『ID.4』、米国現地生産モデルに2023年型…ロサンゼルスモーターショー2022

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲン(Volkswagen)は11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022に、電動SUV『ID.4』の2023年モデルを出展した。

◆2023年型に航続335kmのエントリー仕様が登場
ID.4は、スポーティかつオールラウンドな性能を追求した電動SUVだ。2023年モデルは、米国テネシー州チャタヌーガ工場において、2022年夏から現地生産を開始した。フォルクスワーゲンが、EVを米国で現地生産するのは初めてとなる。

米国向けID.4の後輪駆動グレードの場合、リアアクスルに搭載されたモーターは、最大出力201hp、最大トルク31.7kgmを引き出す。AWDグレードの場合、フロントアクスルに最大出力107hp、最大トルク16.5kgmのモーターを追加する。リアアクスルのモーターと合わせて、システム全体で最大出力295hp、最大トルク46.9kgmを引き出す。「Pro AWD S」グレードの場合、0~96km/hは5.7 秒の性能を発揮する。

バッテリーは蓄電容量が82kWh。バッテリーは低重心化のために、キャビンのフロア下にレイアウトされた。電動4WDと210mmの最低地上高により、整備されたオフロードでは優れた性能を発揮するという。1回の充電での航続は、米国仕様の場合、最大で約443kmとした。2023年モデルには、バッテリーの蓄電容量を抑えた62kWhのエントリー仕様が新たに設定された。1回の充電での航続は、最大で約335kmに到達する。

◆内外装をアップデート
2023年モデルの全車が、フロントバンパーにグロスブラックのアクセントをあしらうなど、スタイリングのアップデートを受けた。アダプティブフロントライトを備えたプレミアム LEDヘッドライト、照明付きライトライン、フロントのVW エンブレムを含むエクステリアプレミアムライティングパッケージが用意される。3 種類の新しいホイールデザインが追加された。スポーティな「S」モデルには、20 インチホイールを装備する。ボディカラーは、全8色から選択できる。

インテリアには、12インチのインフォテインメントディスプレイを標準装備した。全車のダッシュボードは、新たにメランジファブリック仕上げが施された。シートには、レザーレットのサイドボルスターを採用し、ステッチ加工が施された。ストーンとナツメグの2つの新しいインテリアカラーも用意される。アクセントとして、ストーンは黒とグレー、ナツメグはブラウンがあしらわれた。

Sモデルには、2 種類のレザーレットインテリアとして、「ギャラクシー」と「コズミック」仕上げが選択できる。ギャラクシーの場合、ブラックのレザーレットシート にプラチナグレーのボルスター、ドアインサート、ダッシュボードを組み合わせ、ステアリングホイールとディスプレイはブラック仕上げになる。

コズミックインテリアの場合、ブルーのボルスターに合わせて、グレーのレザーレットシートインサート、ドアインサート、ホワイトのステアリングホイールとディスプレイを備えたダッシュボードを装備する。ドアトリムには、ステッチが配された。米国の顧客のニーズに合わせて、センターコンソールも改良された。ヒーター機能付きリアシートが、「Sプラス」グレードで選択できる。

◆急速充電ステーションでの充電時間を短縮
DC急速充電ステーションでの充電出力を125kWから135kWに引き上げ、充電時間の短縮が図られた。また、全米のDC急速充電ネットワークとして、フォルクスワーゲングループが設立した「エレクトリファイ・アメリカ」において、3年間無制限の30分間充電パッケージが無償付帯する。

フォルクスワーゲンの顧客は、エレクトリファイ・アメリカのアプリを通じて、充電を管理できる。急速充電ステーションでの認証が簡単に行えるプラグ&チャージ機能をオプション設定し、エレクトリファイ・アメリカでの充電を簡素化した、としている。