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レクサス RX 新型に『ブラックパンサー』仕様、映画の世界観を表現…米国発表

  • 《photo by Lexus》
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レクサスの米国部門は11月14日、ミドルクラスSUV『RX』(Lexus RX)新型をベースにした1台限りのカスタマイズモデルを発表した。新型のスポーティハイブリッド仕様「RX500h F SPORTパフォーマンス」がベースだ。

◆アフリカの架空の国「ワカンダ」に着想を得た模様と紫のカラーリング
このRX新型は、マーベル・スタジオ劇場最新作の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に着想を得て、アディダスS.E.E.Dの学生が、キャルティ・デザイン・リサーチの助言を受けながら、カスタマイズに取り組んだ。モデル名は、レクサス 『Vibe-Branium Direct4 RX 500h』だ。

車体には、アフリカの架空の国「ワカンダ」にインスパイアされた模様とパープルのカラーリングを、ラッピングで表現した。ボンネットのダイヤモンドパターンは、ブラックパンサーの爪のネックレスがモチーフだ。新しいブラックパンサーのスーツ同様、ゴールドがアクセントに。リアには、架空のワカンダのアルファベットを用いたレクサスのエンブレムが添えられている。

ベース車両の「F SPORT パフォーマンス」は、従来の「F SPORT」パッケージの内容に加えて、パワートレインまで強化した高性能モデルになる。F SPORT パフォーマンスには、より低重心に見せるボディ同色のロアパーツをはじめ、ウィンドウグラフィックを引き締めるブラックステンレス製のウィンドウモール、21インチの専用アルミホイールなどを装備している。

◆2.4リットル直4ターボ+モーターのハイブリッド
新開発のハイブリッドシステムでは、フロントに2.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(米国仕様は最大出力271hp)、モーター、6速ATをレイアウトした。リアには、高出力モーターの「eAxle」(米国仕様は最大出力108hp)を搭載する。

バッテリーには、高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用した。エンジンとモーターの間にクラッチを配置することに加えて、6速ATはトルクコンバーターの代わりにクラッチを採用し、モーターとトランスミッションの間に配置した。これにより、状況に応じて、エンジンとモーターの使い分けや統合ができる機構としている。

新しいハイブリッドは米国仕様の場合、システム全体で366hpのパワーと56.1kgmのトルクを発生する。このシステムは、アクセル踏み込み時に、エンジンの過給遅れ分を前後モーターがアシストする。これにより、アクセル操作に対する駆動力の応答遅れが少なく、加速の立ち上がりが早いダイレクト感ある走りを追求した。また、高回転域においては、トルクフルなターボエンジンとeAxleにより、高速域でも力強く伸びやかな加速を実現しているという。

◆電動化技術を活用した四輪駆動システム「DIRECT4」搭載
『RZ』に続いて、電動化技術を活用した四輪駆動システム「DIRECT4」を採用する。新開発のハイブリットシステムと組み合わせることにより、レスポンスの良い伸びやかな加速を追求した。緻密な四輪駆動制御で、前後輪のグリップ力を最大限に生かし、車両姿勢のコントロールも行いながら、ダイレクトかつトルクフルで気持ちのいい、電動車の新たな走りを可能にしているという。

また、フロントには、対向6ピストンブレーキキャリパーを採用した。後輪転舵角を拡大したダイナミックリアステアリング(DRS)も新採用し、車速に応じて後輪を前輪と逆相/同相に最大4度転舵させることが可能、としている。