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【マツダ ロードスター 改良新型】歴史は忘れずにNDらしさを…特別仕様車と新色追加で表現

  • 《写真撮影 中野英幸》
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ND型『ロードスター』の登場は2015年。1989年登場の初代から33年、数えて4世代・110万台以上の累計販売台数を誇るマツダの2シーターオープンスポーツカーが一部改良を受けた。

◆コーディネーションの新しさでまた違った魅力を
今回注目のひとつは、ソフトトップモデルに追加された特別仕様車の「Brown Top(ブラウントップ)」だ。このクルマのポイントは、ブラウンのソフトトップに、従来のRFに設定のあった内装色のテラコッタを組み合わせた点にある。

ブラウンのソフトトップ自体はキャラメルトップ(2018年の特別仕様車)と同じものだが、コーディネーションの新しさでまた違った魅力を引き出した仕様だ。デザイン本部の狩野梓さんによれば、「ソフトトップでいうと、当初はレッドトップなど直球な表現でスポーティな方向性だった。その一方で大人っぽいものも多く求められていることから、テラコッタ内装とブラウンのトップで温かみのある組み合わせとした。カジュアルエレガントみたいな感覚」だという。ちなみにテラコッタ内装は、かなり鮮やかな色でもあることから、インパネ、ドアトリム下はブラックとして落ち着かせているのだそう。細かなことだがテラコッタにはオレンジ色のステッチが入れられている。

ホイールも通常のソフトトップではブラックだが、RFと同じダークガンメタリックとしている。ドアミラーのハウジングもボディ色と同じとなり、まとまりのある世界観になっている。

◆カフェレーサーやヴィンテージの雰囲気を楽める色
一方でボディ色に「ジルコンサンドメタリック」が設定されたのも今回は新しい。この色はすでに『CX−5』にも取り入れられていて「アースカラーっぽいのでSUVライクなイメージで認識されているが、ソリッドライクでタフな印象を持たせつつ、マツダらしい造形の繊細さやスポーティな印象を出すためにメタリックを入れ、陰の面をしっかり落とし引き締まって見えるようにした色。ロードスターではカフェレーサー、ヴィンテージといった雰囲気を楽しんでいただける色」(狩野さん)とのことだ。

ちなみにジルコンサンドとは、エンジンブロックなどを作る際の鋳型に使ってきた砂のこと。鉱物のキラキラが入っており、粒のランダムさ、どっしりとした重みとスッキリと抜けるハイライトなど表情の面白さがあるところから、これをイメージソースにして落とし込んだ色だという。

「NAからNCの歴史は常に考えている。その一方でNDらしさも出して行きたい」(狩野さん)といい、今回の一部改良でもそんな発想が反映されたもの。なお特別仕様車「ブラウントップ」の販売期間は2022年11月17日~2023年7月31日までの注文分となっている。