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最強のフェラーリ『SF90』はロングテール採用か?「VS」生産ボディをさらけだす

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フェラーリ初のプラグインハイブリッド(PHEV)として登場した『SF90』シリーズに、最強モデル『SF90 VS』(バージョン スペチャーレ)が登場する。スクープサイト「Spyder7」が、その最新プロトタイプを捉えた。生産仕様ボディのスクープは今回が初となる。

「SF90ストラダーレ」は2019年5月にデビュー、その後2020年11月にはオープンタイプの『SF90スパイダー』を導入しラインアップを拡大。続くSF90シリーズの目玉となるのがハードコアモデルの「VS」だ。今年5月に初めてプロトタイプが目撃されていた。

プロトタイプはフロントエンドをファブリックで隠しているが、突き出たフロントリップはさらなるダウンフォースを稼ぐ目的なのだろうか、エアロダイナミクス性能はかなり大きく手を入れられることになる可能性が高い。

完全に隠されたフードの下には、『488ピスタ』にインスパイアされた「Sダクトフード」を装備している可能性も。この空力ソリューションは、2008年のF1で導入されたモータースポーツ由来のもので、フロントバンパーから入ってくる空気を上方に導き、運動量の変化に作用してダウンフォースを生成するように設計されたもの。恐らくこのプロトタイプでは最終デザインが隠されているはずだ。

側面からは新設計のサイドスカートを装着していることがわかる。またノーマルのSF90ストラダーレよりリアエンドがわずかにストレッチされており、マクラーレンやパガーニでも見られた「ロングテール」を採用しているようだ。

ベースとなるSF90ストラダーレのパワートレインは、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと電気モーターを搭載し、システム合計で最高出力780psを発揮する。しかし、SF90 VSでは合計出力が1000psに達しても驚くことではないだろう。

SF90 VSのワールドプレミアは2023年と予想され、その後サーキット専用バージョンとなる「SF90 XX」の導入も噂されている。