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「ジープは恐竜のように進化し、さらに進化する」ステランティス日本法人社長
ステランティスジャパンは10月24日、7人乗ミッドサイズSUVのジープ『コマンダー』新型と、ラージSUVのジープ『グランドチェロキー』の5人乗り仕様、プラグインハイブリッド仕様を日本市場で発表した。発表会でポンタス・ヘグストロム社長はジープブランドの進化を強調した。
新型車の発表会会場は、東京・上野の国立科学博物館。巨大恐竜の化石骨格の間に2台のジープが置かれた。「恐竜が進化したようにジープも進化する。その進化を紹介する」とヘグストロム社長はスピーチを切り出した。
日本市場におけるジープブランドの販売台数は、近年前年比で成長を続け、2021年は1万4000台を販売した。2022年はマイナスになりそうだが、9月末までに7500台を販売しており、年末までに1万台越えをめざすという。ヘグストロム社長は、ジープは「より多くのニーズに応える。それが電動化と、ラインナップの上下への拡大だ」と述べる。ジープ販売店のネットワークも拡大しており、目標の100店舗に向けて順調だという。
ステランティスジャパンのジープブランドマネージャー、新海宏樹氏はコマンダー新型について「『チェロキー』後継のミットサイズSUV」と、そのポジショニングを説明する。想定ユーザーは「30~40歳代で、子ども1人以上が7割程度になるのではないか」という。
そういった人たちはデジタルリテラシーが高いので、ウェブサイトの製品ページを刷新し、ジープ初の360度3Dコンフィギュレーター機能を導入し、「ターゲットへのアプローチを強化した」とする。コンフィギュレーターは他のモデルにも導入予定だ。
また、ステランティスジャパンのプロダクトマネージャーの渡邊由紀氏は、「グランドチェロキーでラージSUV市場の15%を獲得することが目的」だという。3列シートの「グランドチェロキーL」は2月に発売以来1270台を納車し、現在557台のバックオーダーを抱え、これは「予想以上の好評」と明かす。今回、よりエコな2.0Lガソリン車と2.0L 4xe(プラグインハイブリッド)を追加し、拡販を狙う。
ヘグストロム社長は「この市場で本物の勢いがあるのがジープだ。恐竜と違い進化し続ける」と自信を見せた。