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ジャガー『Fタイプ』に最終モデル、パワーは450馬力と575馬力の2種類…2023年から欧州納車へ

  • 《photo by Jaguar》
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ジャガーカーズは、2ドアスポーツカーのジャガー『Fタイプ』(Jaguar F-TYPE)の最終モデルの納車を、2023年1月から欧州で開始する。ジャガーカーズが10月11日に発表した。

◆5.0リットルV8スーパーチャージャー搭載
2013年に登場したFタイプが、最終モデルイヤーを迎える。2023年型に設定される特別モデルが、「Fタイプ75」と「FタイプR 75」だ。2023年にジャガーのスポーツカーが誕生75周年を迎えることを祝福する。ボディタイプは、クーペとコンバーチブルが用意される。

両モデルには、5.0リットルV型8気筒ガソリンスーパーチャージャーエンジンを搭載する。Fタイプ75 は最大出力450ps、最大トルク59.1kgmを引き出し、0~96km/h加速4.4 秒、最高速285km/hの性能を発揮する。

FタイプR 75 は、最大出力が575ps、最大トルクが71.4kgmに引き上げられる。0~96km/h加速3.5秒、最高速300km/h(リミッター作動)の性能を可能にしている。

◆最終モデルらしいディティール
Fタイプ75には、グロスブラックの5本スポーク20インチアルミホイールを標準装備した。FタイプR 75には、グロスブラックのダイヤモンド旋削10本スポークアルミホイールを標準装備する。両モデルともに、リアにはクワッドエキゾーストパイプを装着した。

また、2023年モデルでは、全車に20インチアルミホイールを標準装備した。ホイールのセンターキャップやグリルのエンブレムは、赤から黒に変更され、「R」 と「Rダイナミック」のエンブレムには、赤と緑に代えて、黒とグレーのアクセントカラーが新たに採用されている。

Fタイプ75とFタイプR 75のセンターコンソールフィニッシャーとステンレス製トレッドプレートには、「Engine Spin」と呼ばれるユニークなシルエットモチーフを採用した。軽量でスリムなスポーツシートを標準装備した。人間工学的に最適化されたフォームと優れた快適性を追求している。素材には、ウィンザーレザーを使う。エボニースエードクロスヘッドライナーも標準装備している。

◆強化された足回り
軽量で剛性の高いアルミダイカスト製のリアナックルによって、足回りを強化した。大型のホイールベアリングと相まって、タイヤのグリップを正確に制御し、接地性をさらに高めるという。FタイプR 75では、キャンバーの剛性を向上させるアッパーボールジョイントを装備した。両モデルには、トラクションを最適化するために、リアに電子アクティブディファレンシャル「EAD」を組み込む。

両モデルには、コンフィギュラブルダイナミクスを備えたジャガーのアダプティブダイナミクスシステムが装備されている。電子制御の連続可変ダンパーを使用するアダプティブダイナミクスは、低速での快適性と高速でのコントロール性を最適化し、コンフィギュラブルダイナミクスによって、ドライバーはサスペンションの剛性、ステアリングの操舵力、スロットルレスポンス、シフトチェンジの設定を調整できる。

FタイプR 75には、ジャガーの「カーボン・セラミック・マトリックス(CCM)」ブレーキシステムがオプションで用意された。フロント398mm、リア380mmのディスクと、イエロー仕上げのフロント6ピストン、リア4ピストンのモノブロックキャリパーを備えたこのシステムは、耐フェード性と高いブレーキ性能を発揮する、としている。