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ポルシェ『タイカン』が大胆エアロ装備でパワーアップ!? 新フラッグシップ「GT」導入か
ポルシェのEVサルーン『タイカン』にさらなる高性能モデル登場か。スクープサイト「Spyder7」は、ニュルブルクリンク付近でテストをおこなう、謎の開発車両を初めて捉えた。現在タイカンシリーズのフラッグシップは『タイカン ターボS』だが、近い将来変わる可能性がありそうだ。
プロトタイプのフロントエンドには、スプリッターが装着されている。外側のエッジは新設計されている可能性があるほか、ヘッドライトの下にはカナードもありそうだ。フロントウィンドウの上部、ルーフ先端の突起は計測のためのセンサー類だろう。
側面では、サイドスカートにエアロコンポーネントが追加され、キャビン内を覗けばロールケージ、RECAROスポーツシートが確認できる。足回りには、5本のスポークを備えた複雑なデザインのホイールセットを装着している。内部にスペースを持つスポークは見るからに軽量化を意識したもの。大きな黄色のブレーキキャリパーは、この車にカーボンセラミックブレーキが搭載されていることを示している。
そして注目はリアエンドだ。デッキリッドスポイラーに大きな固定式リアウィングが装着され、これまでのタイカンのスマートでスリークなイメージを大きく変えている。バンパー下部のディフューザーもアグレッシブさに磨きをかけている。これらは『911 GT3 RS』ほど極端ではないが、空力性能の向上は間違い。現段階で断言はできないものの、このプロトタイプがこれまで設定されていない、「GT」バリエーションである可能性がありそうだ。
タイカン ターボSは現在、最高出力751ps、最大トルク1050Nmを発揮。4ドアサルーンとしは十分だが、GTモデルと仮定するとパワーアップも予想できる。現段階で確かなことは、このGTバージョンが軽量化対策を含め、サーキットに焦点を合わせたシャシーのセットアップを特徴とするモデルだということだ。
8月にはタイカン ターボSが、ニュルブルクリンク北コースで、テスラ『モデルS』の7分35秒を抜き、7分33.3秒というEVとしての新記録を打ち立てた。このGTが量産EV最速記録を更新する可能性は高い。