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ロータスの2039馬力EV『エヴァイヤ』、最も有名なF1カラー仕様は発表時点で完売…「フィッティパルディ」

  • 《photo by Lotus》
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ロータスカーズは10月14日、2ドア2シーターのハイパーEV『エヴァイヤ』(Lotus Evija)に、「フィッティパルディ」仕様を設定すると発表した。8台が限定生産される予定だが、発表の時点で完売している。

◆エマーソン・フィッティパルディのF1タイトル獲得50周年を記念
『エヴァイヤ・フィッティパルディ』は、レース界のレジェンド、エマーソン・フィッティパルディとチーム・ロータスが、F1でドライバー&コンストラクターのチャンピオンシップを獲得してから、50周年になるのを記念した限定車だ。

ロータスの象徴的なF1マシン「タイプ72」と同様、ブラックのボディにゴールドのアクセントを添えた。カーボンファイバー製ルーフには、タイプ 72の平面図がエッチング加工された。

リアウィンドウの側面には、ゴールドの文字でエマーソン・フィッティパルディの名前が記された。ブラックとゴールドのタイプ 72ホイールは、アルマイト処理されたセンターロックを採用し、左側はレッド、右側はグリーンで仕上げた。ブラックとゴールドのブレーキキャリパーも装備している。

◆オリジナルの「タイプ72」のアルミから作られたロータリーダイヤル
1972年シーズンのタイプ72のレースでの勝利を祝うデカールが、アクティブリアウィングに配され、B ピラーには「8」の数字を添えた。フィッティパルディは、勝利した英国グランプリ含めて、1972年のシーズン中、ゼッケン番号8を付けてレースに出走している。

インテリアには、リサイクルされたオリジナルのタイプ72のアルミから作られたロータリーダイヤルを採用した。ダッシュボードには、フィッティパルディのサインが添えられている。

ブラックレザーのインテリアには、ゴールドのコントラストステッチをあしらう。専用のルーフライナーステッチに加えて、エアベントサラウンド、センターロータリーダイヤル、スタート/ストップボタン、ペダルにゴールド仕上げが施されている。

◆0~100km/h加速3秒以下で最高速は350km/h
エヴァイヤのEVパワートレインには、モーターを4個搭載する。4個のモーターは、合計で2039psのパワーと173.8kgmのトルクを引き出す。ロータスカーズによると、2039psのパワーは量産車としては世界最強という。

強力なモーターのパワーは4輪に送られ、0~100km/h加速3秒以下、0~300km/h加速9秒以下、最高速350km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを可能にする。

バッテリーは車体中央にレイアウトされており、蓄電容量は90kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、WLTPサイクルの複合モードで402kmの性能を備える。充電は出力350kWの急速チャージャーを利用すれば、およそ18分で完了する。

◆航続を延ばす新技術を採用
ロータスカーズはエヴァイヤに、航続を延ばす新技術を採用する。5種類の走行モードの「レンジ」、「シティ」、「ツアー」、「スポーツ」、「トラック」を切り替えることにより、航続を延ばすことが可能になるという。

レンジモードでは、モーターの最大出力は1000ps、最大トルクは81.6kgmに制限される。駆動方式も、4WDから2WD(後輪駆動)に切り替わる。これにより、バッテリーの消費を抑え、インテリジェントパワーマネージメントシステムが航続を最大化する。

ツアーモードでは、4WDと2WDを自動的に切り替え、トルクベクタリングによって1400psを超えるパワーを発揮する。スポーツモードでは、モーターが1700psのパワーと173.8kgmのトルクを発生する。スタビリティコントロールシステムと連携して、トラクションレベルを高める。

トラックモードでは、最大出力2039psが可能になる。オプションの「ドラッグ・リダクション・システム(DRS)」により、高いレベルのトルクベクタリングを実現する。シャシーの設定は、自動的にサーキット仕様に切り替わる、としている。