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ヒョンデの流線形EV『アイオニック6』、航続614kmと認定

  • 《photo by Hyundai》
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ヒョンデは10月5日、新型4ドアクーペEVの『アイオニック6』(Hyundai Ioniq 6)の航続が、WLTPサイクルで614kmの認定を得た、と発表した。量販EVの中で、最もエネルギー効率に優れる1台になるという。

◆前面空気抵抗を示すCd値は0.21
アイオニック6は、日本市場にも導入されている『アイオニック5』に続くモデルになる。アイオニック5は、5ドアハッチバックのEV。これに対して、アイオニック6は、ユニークな流線形シルエットを持つ4ドアクーペEVになる。

アイオニック6は、「シングルカーブの電動ストリームライナー」を標榜する。ボンネットの先端からルーフ、リアへエンドへと続く緩やかなカーブが特長だ。前面空気抵抗を示すCd値は、ヒョンデ車で最も低い0.21を達成した。

ボディサイズは、全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm、ホイールベース2950mmだ。足元には、18インチまたは20インチのアルミホイールが選択できる。

◆12インチの2つのディスプレイ
インテリアは、繭に着想を得た。乗員がくつろげるように設計されており、パーソナライズされたインテリアスペースを目指している。デュアルカラーアンビエント照明により、64色のスペクトルと6つのテーマから、照明パターンを選択できる。「スピードシンクライティング」モードは、走行速度に基づいて室内照明の明るさを変更することにより、エモーショナルな運転体験を追求している。

モジュラータッチスクリーンを配したダッシュボードは、12インチのフルタッチインフォテインメントディスプレイと、カスタマイズ可能な12インチのデジタルメータークラスターを一体デザインしている。

インフォテインメントシステムには、最新のバッテリー充電状態に基づいて、リアルタイムの航続予想を表示する。コネクテッドカーサービスは、移動の途中で充電ステーションに立ち寄ることを考慮して、最適なルートを検索する。

◆18分でバッテリー容量の80%を充電可能
2WD(後輪駆動)とAWDの2種類の仕様を用意した。最上位のデュアルモーターAWD仕様の場合、前後に搭載されるモーターは最大出力325hp、最大トルク61.7kgmを引き出す。パワフルなツインモーターは、0~100km/h加速5.1秒の性能を可能にする。

バッテリーは2WDとAWDともに、「ロングレンジ」仕様の場合、蓄電容量が77.4kWhと大容量とした。2WDの18インチタイヤ装着車では、1回の充電での航続が614km(WLTPサイクル)に到達する。また、2WDの18インチタイヤ装着車で、標準バッテリー(蓄電容量53kWh)の場合、1回の充電での航続が429km(WLTPサイクル)。エネルギー消費量は13.9kWh/100kmだ。これにより、アイオニック6は最もエネルギー効率の高いEVのひとつになるという。

ヒョンデの「エレクトリック・グローバル・モジュラー・プラットフォーム(E-GMP)」車台を採用した。E-GMP は800V の急速充電に対応しており、18分でバッテリー容量の80%を充電できる。また、追加のコンポーネントやアダプターなしで、 400V充電を可能にしている。

アイオニック6は、2022年内にヨーロッパの一部の市場で発売される。2023年には、北米市場への導入も予定している。