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ジープ ラングラー PHEV、オフロード仕様『ウィリス』登場…デトロイトモーターショー2022
ジープブランドは9月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2022において、『ラングラー・ウィリス4xe』(Jeep Wrangler Willys 4xe)を初公開した。
◆専用レシオの4WDや強化アクスルを採用
『ラングラー・ウィリス』は、『ラングラー』のルーツ、「ウィリスオーバーランドCJ」のスピリットを受け継ぐモデルだ。「ウィリスオーバーランドCJ-3A」は1948年に発表された。当時軍用車や農耕用車両として使用されていたオフロード車を民生用として広め、ユーザーに未舗装の地を駆け巡る自由な楽しみや冒険の喜びを提供した。
また、その前身の「CJ-2A」に対して、快適性や走行性能が強化された。高いオフロード性能を維持しながら、実用面でも進化を遂げる「CJ シリーズ」の礎を固めたという。
ジープブランドは、ラングラーのプラグインハイブリッド車(PHV)、「4xe」(フォーバイイー)のラインナップを、ラングラー・ウィリスに拡大展開した。専用レシオの「Selec-Trac」フルタイム4WD システム、760mmの最大渡河水深、強化された 「Dana44」アクスル、LT255/75R17Cサイズのマッドテレーンタイヤを装着。サスペンションのリフトアップにより、最低地上高256mmを実現している。
◆PHEVシステム全体で375hpのパワーと65kgmのトルク
ラングラー・ウィリス4xeのPHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。
オルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。
回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。これにより、ブレーキパッドの寿命が延びるという。
◆3種類の走行モードを切り替え可能
バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。
ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。
「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる、としている。