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BMWの次世代自動運転EVを仮想ドライブ、音声アシスト体験も…CES 2019で予定
BMWグループは12月20日、米国ラスベガスで2019年1月に開催されるCES 2019において、次世代のEVコンセプトカー、BMW『ヴィジョンiNEXT』(BMW Vision iNEXT)の仮想ドライブを行うと発表した。
ヴィジョンiNEXTは、BMWグループが2021年から生産予定の新型EV、『iNEXT』を示唆するコンセプトカーだ。ヴィジョンiNEXTは近い将来の自動モビリティの可能性を追求し、パーソナルモビリティの将来という点でも、BMWグループの戦略的な方向性の象徴となるソリューションを示す1台になるという。
ヴィジョンiNEXTでは、ドライバーは「ブースト」モードで自ら運転するか、「イージー」モードで車両に運転を任せるかを選択する。ブーストモードでは、電動ドライブによってダイナミックかつ静かなゼロエミッションの走行が行える。イージーモードでは、ドライバーと同乗者に多彩なアクティビティのための空間を提供する。乗員の希望次第でリラクゼーション、インタラクション、エンターテインメント、コンセントレーションのスペースになるのが特徴だ。
ブーストモードでは、ステアリングホイールとディスプレイがドライバーに向けたレイアウトになる。イージーモードがオンになると、ステアリングホイールが少し後退(車両進行方向で前進)し、よりオープンな空間となる。ディスプレイパネルには運転関連のコンテンツから、乗員が興味のある場所やイベントに関する情報を表示するモードに切り替わる。フロントシートのヘッドレストは、後方に折りたたまれ、前席と後席の乗員が、より効果的にコミュニケーションできるようになる。
ヴィジョン iNEXTには「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を搭載する。ドライバーは運転中、「ハイ、BMW」と呼びかけることにより、音声アシストが起動し、ドライバーが求めるさまざまな機能や情報に、安全にアクセスできる。
BMWグループはCES 2019において、このBMWヴィジョンiNEXTの仮想ドライブを行う。来場者はVR(バーチャル・リアリティ)ゴーグルを装着し、特別にデザインされた空間で、ヴィジョンiNEXTの仮想ドライブが楽しめる。また、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントと会話しながら、完全自動運転もバーチャルに体験できる、としている。