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VW『ID.Buzz』、乗用ミニバンの航続は423km…欧州納車は今秋から

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲンは9月6日、新型EV『ID.Buzz』(Volkswagen ID.Buzz)の納車を、今秋から欧州で開始すると発表した。

ID.Buzzは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台の「MEB」がベースだ。モーターはリアアクスルに搭載され、最大出力201hp、最大トルク31.6kgmを引き出す。最高速はリミッターによって、145km/hに制限される。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は82kWh(正味容量は77kWh)とした。乗用ミニバン仕様の1回の充電での航続は、最大で423kmに到達する。

欧州仕様車は導入当初、全長4712mm、全幅1985mm、全高1937mm、ホイールベース2988mmの標準ボディのみになる。室内は2列シートで、乗車定員は5名だ。一方、2023年に北米向けに発表されるロングホイールベース仕様車は、延長されたボディを生かして、3列シートを装備する。前席が2名、2列目が3名、3列目が2名の合計7名乗りを可能にする。なお、北米市場向けのID.Buzzは、ロングホイールベース仕様車の乗用モデルのみになり、2024年に発売される予定だ。

標準ボディの荷室容量は、最大1121リットルを確保した。2列目シートを折りたたむと、荷室容量は最大2205リットルに拡大する。インテリアは、フォルクスワーゲンで初めて、動物由来のレザーの使用をとりやめた。その一方で、リサイクル素材を積極的に用いる。また、インテリアの細かい部分には、伝説的なT1のキャンパーバンのモチーフが生かされている。