注目の自動車ニュース
MINI「JCW」に2019年型、231馬力ターボ搭載…最新コネクト採用
MINIは12月19日、MINI『ハッチバック』とMINI『コンバーチブル』の「ジョンクーパーワークス」(JCW)の2019年モデルを欧州で発表した。
◆ベース車両の改良に準じて内外装をリニューアル
JCWは、MINIシリーズの頂点に位置する高性能モデルだ。ベース車両のMINIハッチバックとMINIコンバーチブルの改良に合わせて、JCWもアップデートを受けている。
外観は、MINIのデザインアイコンの丸型ヘッドライトや六角形グリルといった要素を生かしながら、最新技術とモダンなデザインを融合してフェイスリフトを行った。最新のCIに基づく新しいMINIのロゴを配置し、丸型ヘッドライトにはLEDデイライトランニングを組み込むことで丸目をくっきりと浮き立たせている。リアのコンビネーションライトは、MINIの故郷のイングランドをモチーフにしたユニオン・ジャックのデザインを取り入るとともに、左右非対称なデザインとした。
◆MINIコネクテッドの最新版を搭載
インテリアは、最新の「MINIコネクテッド」を装備した。MINIコネクテッドは、車載通信モジュールにより、ドライバーや車両、周辺環境をITネットワークでつなぐテレマティクスサービスだ。2019年モデルでは、「MINIコネクテッドアプリ」、「MINIオンライン」、Appleの「CarPlay」などへの対応が図られた。
MINIコネクテッドアプリは、Appleのスマートフォンを利用して車両を遠隔操作できるサービスだ。スマートフォン専用アプリのMINIコネクテッドアプリを介して、車外からベンチレーションを起動させたり、ドアのロックやロック解除が行える。スマートフォンを使用していない場合にも、コールセンター経由で同様のサービスが利用できる。
「リモート車両サーチ」は、ショッピングモールの広い駐車場などで車両の位置がわからなくなった場合でも、半径1.5km圏内に駐車した車両の位置を地図上で確認できる。「リモート・クライメート・コントロール」は、車外からベンチレーションを起動させることが可能だ。タイマーによる事前設定もできる。「リモート・ドア・ロック/アンロック」は、ドアロックを忘れた場合でも、スマートフォンの遠隔操作により車外からロックできる。
「リモート・ライトフラッシュ」は、夜間に広い駐車場で車両が見つからないときなど、スマートフォンを使って、ヘッドライトを点滅させることで車両の位置が確認できる。「センド・トゥ・カー」は、パソコンやスマートフォンで事前に検索した目的地などを車両のナビゲーションシステムに送信し、目的地設定ができる機能だ。MINI オンラインは、車載通信モジュールを利用して、車内のコントロールディスプレイから最新のニュースや天気予報を確認したり、検索したりできる。
「MINI SOS コール」は、エアバッグが展開するような事故が発生した際、車両から自動的にSOSコールを発信する。コールセンターへの音声接続とともに、車両情報をはじめ、車両の位置情報や衝突状況、エアバッグの展開状況といった情報もデータとして同時に送信されるため、的確かつスピーディな救急対応が可能だ。
◆MINIの市販車で最強の2.0ターボは231hp
2019年モデルのパワートレインは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンで、JCW専用チューニングを施す。最大出力は231hp/5200-6000rpm、最大トルクは32.6kgm/1250-4800rpmを引き出す。トランスミッションは6速MTまたは6速から8速に進化したATの「ステップトロニック」だ。0~100km/h加速6.3‐6.6秒の動力性能を実現する。欧州の最新の排ガス規制「ユーロ6d-TEMP」も満たす。
足回りは、ブレンボ製ブレーキをはじめ、サスペンションを専用チューンした。内外装は、スポーティな仕上げ。外観は、専用バンパーやエアロパーツを装備して迫力アップした。足元は17インチの専用アルミホイールで引き締めた。室内では、スポーツシートやステアリングホイール、ステンレス製ペダルなどが専用装備されている。