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ジープ『ワゴニア』新型にEV、写真公開…2023年実車発表へ
ジープ(Jeep)は9月8日、新型『ワゴニア』のEV、「ワゴニアS」(開発コードネーム)の写真を公開した。実車は2023年、発表される予定だ。
◆600hpモーター搭載で航続は最大640km
ワゴニアファミリーに加わる新たなメンバーがワゴニアSだ。このフルエレクトリックSUVは、ユニークかつ艶やかな空力デザインとジープならではの4×4性能を兼ね備えたSUVで、プレミアムSUVセグメントに新たな指標を打ち立てるという。
ワゴニアSは、EVのみのグローバルSUVとなり、1回の充電で最大400マイル(約640km)の航続を可能にする。また、EVパワートレインのモーターは、最大出力600hpを引き出す。ワゴニアSは、0~100km/h加速3.5秒の性能を備えている。
ワゴニアSの外観は、LEDが埋め込まれたジープ伝統の7スロットグリルを採用する。空力性能を追求したエクステリアに、ひと目でワゴニアとわかるサイドシルエットを組み合わせる。
◆2024年から北米で生産が開始される予定
ワゴニアSは2023年に実車が公開され、2024年から北米で生産が開始される予定だ。米国の顧客は2023年の初めには、ワゴニアSの予約が可能になる。その後、ヨーロッパを含む世界各国で販売が順次開始される予定だ。
ジープブランドのEV化計画によって、ワゴニアの製品ラインアップが拡大する。プレミアムミッドサイズSUVセグメントでは、フルエレクトリックのワゴニアを投入し、ラージSUVセグメントにおいては、航続が最大で500マイル(約800km)を可能にするワゴニアを投入していく。
ワゴニアSは、世界的なエレクトリックSUVブランドとして、主導的な地位を確立するための製品攻勢の第1段階に含まれるEVだ。ジープブランドは、北米とヨーロッパで2025年までに、ゼロエミッション車を4モデル導入する。ワゴニアを含めて、米国で販売している全モデルに電動化モデルを導入。2030年までに、米国の新車販売の50%をEVに、そして欧州で販売する全車をEVにすることを目指す。
◆2025年末までにジープの全ての製品に電動化モデルを導入
ジープブランドは、世界中で「4xe」モデルのラインナップ拡大している。ジープならではの4×4性能を電動化と最新のテクノロジーを活用しながら、拡張していく。今回発表された計画は、主に北米とヨーロッパを対象としたもの。他の地域の具体的な計画は、後日発表される予定だ。
4xeテクノロジーをジープの製品ラインアップの中で継続的に拡大していくことで、ジープブランドはフリーダムとアドベンチャーを、全く新たに再定義することを狙う。2025年末までにジープの全ての製品に電動化モデルを導入し、そのうちの4モデルをフルエレクトリックとすることにより、競争力を追求していく。
ジープの持つ4×4性能は、グローバルで取り組んでいる電動化によって、さらに強化されるという。「ゼロエミッション・フリーダム」というビジョンを達成するために、ジープブランドは4xeを新たな4×4テクノロジーに発展させるべく前進を続ける、としている。