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日産 エクストレイル 北米版『ローグ』…精悍なブラックアクセント仕様が登場

  • 《photo by Nissan》
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日産自動車(Nissan)の米国部門の北米日産は8月30日、『ローグ』(日本名:『エクストレイル』新型に相当)の2023年モデルを発表した。

◆「ミッドナイト・エディション・パッケージ」を新設定
現行ローグは3世代目モデル。日本向けのエクストレイルの北米版だ。日本では、新型エクストレイルが発表されたばかり。米国では2020年6月、現行ローグが発表されており、今回、その2023年モデルが登場した。

2023年モデルでは、「SV」グレードに「ミッドナイト・エディション・パッケージ」を新設定した。18インチのグロスブラック塗装アルミホイール、ハイグロスブラックのV モーショングリルを備えたブラックエクステリアアクセント、ブラックエンブレム、レザーシートを装備している。

また、「プラチナ」と「SLプレミアム・パッケージ」には、アマゾン(Amazon)の音声アシスト、「アレクサ(Alexa) 」を追加装備した。これにより、音声コマンドだけで、音楽の再生、電話の発信、スマートホームデバイスの制御などを行うことができる。

◆1.5リットル直列3気筒ガソリン「VCターボ」搭載
2023年モデルには、1.5リットル直列3気筒ガソリン「VCターボ」エンジンを搭載する。日産が開発したVCターボエンジンは、量産エンジンとしては世界初の可変圧縮比エンジンだ。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化する特長を備えている。

圧縮比は8:1(高性能)から、14:1(高効率)の間で自在に変えることができる。運転状況に応じてエンジンの制御ロジックは、自動的に最適な圧縮比を選択する。またこの技術は、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減、騒音や振動レベルの低減など、多くのメリットがあり、既存のエンジンに比べ軽量かつコンパクト設計としている。

1.5リットルVCターボエンジンは、最大出力201hp、最大トルク31.1kgmを引き出す。この1.5リットルVCターボエンジンに、新世代のCVT「エクストロニック」トランスミッションを組み合わせる。新しいトランスミッション技術には、ツインオイルポンプシステムと新開発のコントロールバルブシステムが含まれる。ツインオイルポンプシステムは、オイルフローが少ないコンパクトな機械式ポンプに、オイルフローが大きい電動オイルポンプを組み合わせている。

◆「ニッサン・セーフティ・シールド360」標準装備
2023年モデルには、「ニッサン・セーフティ・シールド360」を標準装備する。ニッサン・セーフティ・シールド360テクノロジーには、歩行者検出機能を備えた自動緊急ブレーキ、ブラインドスポット警告、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱警告、ハイビームアシスト、リアの自動ブレーキが含まれる。

ニッサン・セーフティ・シールド360に加えて、すべてのグレードに「インテリジェント・ドライバー・アラートネス・テクノロジー」と「リアドアアラート」を標準装備する。「ブラインドスポット・インターベンション」と交通標識認識も用意されている。

リアドアアラートは、車内にうっかり子どもを置き忘れないための安全装備だ。後部ドアのスイッチをモニターして、走行前後のドアの開閉状態を検知する。走行する前に後部ドアが開閉されたにもかかわらず、走行終了後に後部ドアが再び開かれなかったことが検知された場合、車両が駐車され、イグニッションがオフになった段階で、インパネ内のディスプレイに警告メッセージを表示する。それでも、ドライバーが子どもを車内に残したことに気づかず、車両から離れた場合、自動的に複数パターンの音を発するクラクションを鳴らして、ドライバーに後部座席を確認するよう促す。

◆最新の「プロパイロットアシスト」
2023年モデルには、最新の「プロパイロットアシスト」を搭載する。新世代のレーダーとカメラテクノロジーを導入して強化された。日産によると、スムーズなブレーキング、より優れたステアリングアシストフィール、他の車両が車線に侵入した時の検出性能の向上を実現しているという。

さらに、上級グレードに標準のナビリンク付きのプロパイロットアシストは、いくつかの新機能を備えている。プロパイロットアシストを、日産の「ドアtoドアナビゲーションシステム」にリンクさせることにより、ナビゲーション地図データが、高速道路のカーブやジャンクションで速度を低下させ、ドライバーが高速道路の出口で減速するのを支援することが可能、としている。