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ランボルギーニ『クンタッチ』、北米最初の2台は専用色…新型カウンタック納車
ランボルギーニは8月25日、米国でプライベートセレモニーを開催し、最初の米国向け『クンタッチLPI 800-4』(Lamborghini Countach LPI 800-4。カウンタックからカナ表記変更)を、顧客に引き渡した、と発表した。
◆ゴールドメタリックとブロンズのクンタッチは北米ではこの2台のみ
2台のクンタッチLPI 800-4は、北米向けとしては、それぞれ唯一のボディカラーをまとう。1台はゴールドメタリックの「ルシ・デル・ボスコ」、もう1台はブロンズカラーの「ブロンゾ・ザンテ」だ。全生産台数112台はすでに完売しており、北米ではこの2色のクンタッチLPI 800-4は、唯一の存在となるという。
納車式には、ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン会長兼 CEOが出席した。「クンタッチLPI 800-4を米国で初めてお届けするにあたり、顧客にお披露目できることを光栄に思う。カウンタックは何十年にもわたってランボルギーニのデザインDNA に影響を与えてきまた。ランボルギーニを初めて見た時に顧客が感じる興奮と感情を体験することは、私にとって常に特別なこと」と語った。
◆オリジナルモデルに敬意を示したデザイン
クンタッチLPI 800-4は、オリジナルモデルに敬意を示したデザインを採用する。オリジナルモデルが持つ独創的なコンセプトは、何世代にも渡って、スーパーカーにインスピレーションを与えてきたという。そのコンセプトが、クンタッチLPI 800-4にも反映されている。ピュアなボディライン、V12縦置きミッドシップエンジン、オリジナルモデルで初採用された上方に開くシザードアが、クンタッチLPI 800-4にも導入された。
ランボルギーニは、クンタッチLPI 800-4に、独特の「クンタッチフェイス」を与えた。長くて低い長方形のグリルとヘッドライトを備えたフロントボンネットの明確なラインと、六角形をテーマにしたホイールアーチからインスピレーションを得ている。急傾斜したキャビンには、オリジナルモデルを彷彿とさせる直線を採用し、パワフルでクリーンな前後のラインに近づけた。リアウィングは未装備で、エアスクープをショルダー部分に組み込む。「NACA」エアインテークは、ボディサイドとドアに装備された。ルーフからリアへと貫く「ペリスコピオライン」は、上から見た場合、リアに向かって浮かんでいるように見えるという。
リアは、独特の逆ウェッジデザインが特長だ。リアバンパーは、より低く滑らかなラインを持ち、「ヘキサゴニータ」デザインが3分割のテールライトを形成する。カーボンファイバー製のリアディフューザーには、4本のエキゾーストテールパイプを組み込んだ。
◆6.5リットルV12+48Vモーターのハイブリッドで780hp
パワートレインは、ブランド初のハイブリッドスーパーカーの『シアンFKP 37』譲りだ。6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力780hp/8500rpm、最大トルク73.4kgm/6750rpmを発生する。
48Vのモーターは、7速「ISR」トランスミッションに組み込まれ、最大出力34hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、814hpのパワーを引き出す。乾燥重量は1595kg。0~100km/h加速2.8秒、0~200km/h加速8.6秒、最高速355km/hのパフォーマンスを可能にする。
電気エネルギーの蓄電には、リチウムイオン電池ではなく、スーパーキャパシタを使用する。『アヴェンタドール』で最初に実用化されたスーパーキャパシタだが、クンタッチLPI 800-4では10倍の電力を蓄電できる設計とした。ランボルギーニによると、同じ重量のリチウムイオンバッテリーよりも出力は3倍強力という。スーパーキャパシタは、コックピットとエンジンの間の隔壁に配置され、前後の重量配分に配慮している。