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【スズキ スペーシアベース 新型】遊びに仕事に使い倒す! 時代に応える軽バン

  • 《写真撮影 中野英幸》
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8月26日に発売となったスズキの新型軽商用車、『スペーシアベース』。「遊びに仕事に空間自由自在」を謳い、商用車の積載性と乗用車の快適性を融合させた、新しい軽バンだ。

◆スペーシア由来のデザインに重厚感をプラス
車名からも分かる通り、本車は軽ハイトワゴン『スペーシア』の派生型だ。横長のヘッドライトと大きなフロントグリルは、姉妹車種の『スペーシア カスタム』を彷彿とさせる。「ベース」のグリルはブラック塗装で重厚感が演出されており、華やかな「カスタム」とはまた異なった印象を受ける。

リヤのデザインも、基本的には他のスペーシアファミリーと共通。「ベース」はバックドアガーニッシュなどにブラック塗装が入る。装着される専用エンブレムはチェッカープレートがモチーフになっており、「お気に入りの道具」感を醸し出す。

ボディカラーは画像のデニムブルーメタリックをはじめ、全5色を展開。ホイールはブラックに統一された14インチで、標準グレードのGFがスチール、上位グレードのXFがハーフホイールキャップ付きのアルミを装着する。

◆「マルチボード」で荷室を自由自在にアレンジ
インテリアはタフさを感じさせると共に、ユーティリティにも配慮したデザインとなっている。インパネやフロアコンソールトレーなどに、アクセントとしてグレーイッシュブルーを採用し、力強さが表現された。

トピックは荷室の使い方をアレンジできるマルチボードの初採用。「ベース」の荷室は最大で長さ1205×幅1245×高さ1220mm(2人乗車時)になるが、これを区切るためのボードだ。荷室の区切り方を変えることで荷物を整理するのみならず、車中泊やテレワーク、デリバリーなど、多彩な目的での使用に対応する。

乗用車に劣らない快適装備も魅力だ。プッシュスタートはスズキの軽商用車としては初採用。一方で、XFに設定されるパワースライドドアは、作業の動線を重視して後席右側に設定されるなど、ビジネスユースの視点も忘れてはいない。

◆乗用車に負けない燃費と安全装備
商用車とは言え、近年は安全装備も重視されている。軽商用車としては初めてサイドエアバックが全車標準装備になったほか、衝突被害軽減ブレーキなどを含むスズキの予防安全システム「SUZUKI Safety Support」を搭載。さらにXFには前車追従機能付きアダプティブクルーズコントロールが装備される。

また、商用車では軽視されがちな快適性も抜かりはない。乗り心地や静粛性は、乗用車であるスペーシアと同等のレベル。燃費も2WDモデルがWLTCモードで21.2km/リットルを達成しており、軽商用車最高となる。

デリバリーやテレワークといった仕事から、アウトドアや車中泊といった遊びまで、マルチに使える軽となっているスペーシア ベース。どのように「使い倒す」かは、ユーザー自身の選択に委ねられている。グレードは基本の「GF」と上位の「XF」という2種が用意され、価格は139万4800円から。