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ランボルギーニ ウルス に頂点、「ペルフォルマンテ」…パイクスピークのSUV新記録車両を公開

  • 《photo by Lamborghini》
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ランボルギーニは8月21日、米国で開催された「べブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」のコースでSUV最速タイムを記録した『ウルス・ペルフォルマンテ』のタイムアタック車両を初公開した。

◆ベントレーベンテイガの2018年の記録を更新
このタイムアタックは、ピレリのテストドライバーで、2018年のパイクスピークで後輪駆動車の最速記録を打ち立てたシモーネ・ファッジョリ氏が担当した。車両は公式発表前だったため、車体にはカモフラージュが施されていた。

ウルス・ペルフォルマンテには、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの安全規則に適合するように、一部改造が施された。具体的には、車内にロールケージを装備。シートは6点式ハーネス付きのレースシートに置き換えられ、消火システムを搭載した。

当日は、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの公式タイムキーパーが計測を行った。その結果、ウルス・ペルフォルマンテは、ベントレー『ベンテイガ』が2018年に計測した 10分49秒902を上回る10分32秒064で駆け上がり、SUVの最速記録を打ち立てている。

◆V8ツインターボは最大出力666hpに強化
ウルス・ペルフォルマンテには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、強化して搭載する。最大出力は650hpから666hpへ、16hp引き上げられた。最大トルクは86.7kgmに据え置いている。

ペダルレスポンスの向上、ブーストの立ち上がりや発進時のトラクション、ギアシフトタイミングの改善により、さらに高いパフォーマンスを発揮する。新しいトルセンセンターデフにより、加速時の後輪に、より大きなトルクがかかるようになり、サーキットでのパフォーマンスが向上するとともに、雪上などのグリップの低い路面で最適なトラクションを確保できるようになったという。

スポーツチタンエキゾーストシステムは、エンジンのサウンドをさらに高いレベルへと増幅させる。ウルス・ペルフォルマンテでは、0~100km/h 加速が3.6秒から3.3秒へ、0.3秒短縮。最高速は、305km/hから306km/hに、引き上げられている。

◆空力性能を引き上げる専用パーツ
ウルス・ペルフォルマンテでは、カーボンファイバー製の軽量部品を広範囲に採用したことにより、47kgの軽量化を果たした。カーボンファイバー製フロントフード、フルカーボンファイバー製ルーフ、ワイドなカーボンファイバー製ホイールアーチを装備した。ウルス・ペルフォルマンテは、同一クラスの車両の中で最も多くのカーボンファイバー製部品を採用。軽量のチタン製エキゾーストシステムも搭載している。

エアロダイナミクスの面では、新しいフロントエアカーテンやカーボンファイバー製サイドフィンを備えたリアスポイラーなどにより、効率を引き上げた。エアカーテンがフロントからサイドへの空気の流れを改善し、リアスポイラーがより大きなダウンフォースを発生させる。このデザインのアップデートにより、空力効率が10%向上し、ダウンフォースが38%増加した。さらに、フロントに設けられたエアアウトレットをダクト化し、エンジンルームの冷却効果を高めている。

新しいアクティブシャシーシステムとリアホイールステアリングを備えたトルクベクタリングシステムは、車両のワイドなトラックと硬めのサスペンションによって、よりいっそうの敏捷性と軽さを体感できるように調整されている。 高性能タイヤでハンドリングも強化された。オプションでピレリ製の「Trofeo R」タイヤを装着できる、としている。