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無人の自動運転でタイヤ開発…コンチネンタルがテストコースに全面導入

コンチネンタル(Continental)は12月19日、無人の自動運転車によるタイヤ開発を、米国のテストコースに全面的に導入した、と発表した。

米国テキサス州のテストコースに全面的に導入された無人の自動運転タイヤ試験車両には、コンチネンタルが高速道路走行を想定して開発した「クルージングショーファー」向けシステムをベースに、タイヤ試験の要件に合わせて最適化した自動運転システムを搭載する。

クルージングショーファーの開発の中心は、高速道路を走行時、ドライバーを自動運転でサポートすることだ。これに対して、テストコース向けタイヤ試験車両は、テストコースを自動運転するように設計されており、テストドライバーのいない無人状態で、タイヤ性能を試すことができる。

テスト車両は、衛星ベースのナビゲーションシステムを使用して制御される。最新のレーダーセンサーやカメラを装備しているため、ドライバーがいなくても、人や動物など、テストコース上の予期しない物体に、すぐに反応することができるという。

最も重要な目標は、各種テストコース上で、耐久試験の最適化を行うことだ。従来、新タイヤのコンセプトやゴムコンパウンドに隠れた弱点を見つけるためには、酷暑その他の過酷な環境条件に耐えながら、テストドライバーが車両を何百マイルも走行させていた。これを自動化し、cm単位での正確な車両制御を行うことで、試験結果の比較プロセスが容易になる。さらに、テストコースの最適走行が可能となり、コースの摩耗も最小にとどめることができる、としている。