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『マツダ3』2023年型、250馬力の2.5リットルターボ搭載

  • 《photo by Mazda》
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マツダの米国部門は8月16日、『マツダ3』(Mazda3)の2023年モデルを発表した。ハッチバック(日本名:「ファストバック」に相当)は今秋、セダンは今冬、発売される予定だ。

◆自然吸気の2.5リットルエンジンが最大出力191hpに強化
2023年モデルでは、直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンの「SKYACTIV-G 2.5」がパワーアップした。最大出力は191hpと、従来の186hpから5hp強化。最大トルクは25.7kgmに据え置かれている。

直噴2.5リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンは、気筒休止技術を採用して、燃費性能を追求した。トランスミッションは6速ATを組み合わせる。このエンジンは、「2.5S」グレードに搭載する。2.5Sは、ハッチバックとセダンの2種類のボディに設定されている。

この2.5 Sには、「カーボンエディション」が用意される。ポリメタルグレーのボディカラーに、赤いレザー内装を組み合わせた。アルミ製スピーカーグリル、ブラック仕上げの18インチアルミホイール、Bose製12スピーカープレミアムオーディオを装備している。

◆2.5ターボは4WDの「i-ACTIV AWD」と組み合わせ
2023年モデルには、2.5リットルターボエンジン搭載車「2.5ターボ」を設定する。北米向けの『CX-9』、『マツダ6』、『CX-5』などに搭載されている直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を積む。2.5ターボは、ハッチバックとセダンに用意される。

この2.5ターボには、4WDの「i-ACTIV AWD」を組み合わせる。i-ACTIV AWDは、タイヤの動きやGセンサーなどの情報か、車両の走行状態をリアルタイムに検知し、路面状況やタイヤの荷重状態の変化を素早く予測する。これにより、状況に応じて前後輪へのトルク配分を自動的に最適化する。

雨や雪などの滑りやすい路面をはじめ、ドライ路面においても4輪のタイヤの力を効率的に引き出せるように適切にトルクを配分し、スムーズで安定した走りを追求する。また、「G-ベクタリング コントロール(GVC)」と協調制御を行い、ニュートラルなコーナリング性能を実現しているという。

◆最大トルク44.2kgmを引き出すSKYACTIV-G 2.5T
SKYACTIV-G 2.5Tエンジンには、マツダの「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」を採用する。新設計のポートを使用してターボチャージャー内に空気を取り入れることで、ほぼ即座にブーストが得られるのが特徴だ。

排気脈動を制御して、ターボエンジンの効率を高めることを目指した。速度域に応じて排気経路を切り替える可変バルブと、ターボエンジンに最適化した4-3-1排気マニフォールドにより、低速から高速まで広い範囲で高い過給性能を実現した。マツダによると、自然吸気エンジンのような素早い応答性と力強い低速トルクを発揮するという。

マツダ3の2.5ターボの米国仕様のスペックは、オクタン価87のガソリン使用時が最大出力227hp、最大トルク42.8kgmだ。オクタン価93のプレミアムガソリン使用時には、最大出力は250hp、最大トルクは44.2kgmに向上する。このエンジンは、マツダ3に合わせて最適に調整されており、情熱的なドライバーが期待するドライビングダイナミクスを実現しているという。

◆スポーティな内外装が特徴の2.5ターボ
2.5ターボには、スポーティな内外装が採用される。エクステリアは、グロスブラック仕上げのフロントグリル、フロントバンパー下部の専用装飾が特徴だ。大型テールパイプ、グロスブラック仕上げのヒーター付きドアミラー、リアとエンジンカバーの「TURBO」エンブレムも装備されている。グロスブラック仕上げの18インチアルミホイールも装着した。インテリアには、パドルシフト付きの革巻きステアリングホイール、フレームレスの自動調光ルームミラー、クローム仕上げのプッシュボタンスタートなどが専用装備されている。

また、2.5ターボには、「プレミアムプラス」を用意。セダンにはトランクスポイラー、ハッチバックにはルーフスポイラーとフロントエアダムを装備する。レザーシートは、ハッチバックの場合は黒または赤、セダンの場合は黒または白が選べる、としている。