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フェラーリも自動運転、ただし「レベル2+」を上限に…ドライブの歓びを重視
フェラーリ(Ferrari)は6月16日、今後の市販車に搭載する自動運転テクノロジーに関して、「レべル2+」を上限にすると発表した。
SAE(米国自動車技術者協会)が定めた「レベル3」では、ドライバーはシステムに要求された時以外、運転を常時監視する必要がない。ひとつ下の部分的な自動運転の「レベル2」に対して、ドライバーが運転操作を車両に任せる領域が拡大する。
また、レベル2よりも高度なレベル2+の部分自動運転システムは、カメラやレーダーなどのセンサーと中央の電子制御ユニットを組み合わせることにより、アダプティブクルーズコントロール、交通標識認識、車線変更支援、車線維持支援、渋滞支援などの機能を可能にするものだ。
フェラーリは、将来の市販車に搭載する自動運転テクノジーに関して、レべル2+を上限にすると発表した。これは、フェラーリがブランドのDNAを維持しながら、フェラーリならではの価値の提案を強化することにより、顧客にふさわしい独自性を提供し続けるのが狙いという。
世界の自動車メーカーが自動運転やコネクテッドカー、EVに注力する中で、運転する歓びを維持するために、独自の方法を追求していく。フェラーリは、常にステアリングホイールを握る体験の中心にある「スリル」を重視する。新技術を盛り込んだコンポーネントを開発し、ニーズに合わせて技術ソリューションをチューニングすることで、これを実現する、としている。