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VWの電動SUVクーペに高性能仕様…ブラック&レッドのアクセント

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲンは6月15日、高性能電動SUVクーペの『ID.5 GTX』(Volkswagen ID.5 GTX)の装備を、欧州で充実させると発表した。

「GTX」はパフォーマンスとデザインを重視し、「GTI」やプラグインハイブリッド車(PHV)の「GTE」と並んで、フォルクスワーゲンのEVのトップパフォーマンスモデルに位置付けられる。ID.5 GTXは、『ID.4 GTX』に続く、GTX第2弾モデルとなる。

◆オプションの2つのパッケージが標準装備に
従来オプションだった「デザインパッケージ」と「コンフォートパッケージ」が標準装備された。ダークサイドウィンドウ&リアウィンドウ、ヒーター付きフロントシート、2つのUSB-Cインターフェース、可変式のセンターコンソール、アクティブコンビネーションフィルター付きエアコンの「エアケアクリマトロニック」、2ゾーン温度制御が含まれている。

エクステリアは、ブラックをアクセントに用いた。ブラックルーフを標準装備。ルーフフレームストリップ、Cピラー、ドアミラーカバー、ディフューザーは、グロスブラック仕上げとした。グロスブラック塗装の21インチアルミホイールも選択できる。。

インテリアは、ダッシュパネルとドアトリムがブラック仕上げだ。インテリア全体には赤いステッチが配された。ブラックレザーのステアリングホイールも装備する。オプションのプレミアムスポーツシートには、赤いステッチやパイピング、ロゴをあしらう。

◆299psツインモーター搭載
ID.5 GTXは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台「MEB」をベースに、デュアルモーター4WDシステムを搭載する。フル電動SUVクーペとして、エレガントなデザインと強力なツインモーター+4WDを採用しているのが特長だ。フロントアクスルとリアアクスルの両方に電気モーターを搭載する。このツインモーター+4WDにより、強力な走行性能、優れたトラクション、スポーティなハンドリングを実現している、と自負する。

ベース車両のID.5のリアアクスルのモーターに加えて、フロントアクスルにもモーターを搭載する。駆動方式は、4WDだ。ツインモーターとインテリジェントに制御されたAWDを組み合わせた。

フロントのモーターは、強力なトラクションが必要な場合などに、瞬時に作動する。走行モードの「トラクション」を選択した場合、常時AWDになる。システム全体のパワーは299psで、0~100km/h加速を6.3秒で駆け抜ける。

◆1回の充電での航続は最大512km
前後アクスルの間に蓄電容量77kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、最大512km(WLTPサイクル)。充電出力135kWの急速充電に対応しており、バッテリー容量の8割を約36分で充電できる。

新しい「ID.ソフトウェア3.0」を採用する。無線による更新と追加機能のアクティブ化が可能で、ソフトを常に最新の状態に保つことができる。新しいID.ソフトウェア3.0は、「ハロー、ID」と呼びかけると作動する自然な音声コントロールなど、さまざまな改良が施される。これで学習が可能になり、クラウドからの情報にオンラインアクセスできるようになるという。充電パフォーマンスもアップデートされる。

また、群データを利用した「トラベルアシスト」などの先進運転支援システム(ADAS)により、さらにリラックスした予測的な運転が可能になるという。メモリ機能を備えた新しいオプションの「パークアシストプラス」は、リクエストに応じてパーソナライズされた駐車プロセスを実行する。フルコネクテッドEVを標榜しており、無線でソフトウェア更新を受信できる。車両が他車やインフラと通信を行う「Car2X」テクノロジーも搭載している。