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復活のワーゲンバス ID.Buzz、高性能仕様を設定へ
フォルクスワーゲンは6月15日、新世代EV「ID.」シリーズの全モデルに将来、高性能グレードの「GTX」を設定すると発表した。ミニバンの『ID.Buzz』にも、GTXが用意される予定だ。
現在、GTXは、電動SUVの『ID.4』と電動SUVクーペの『ID.5』にラインナップされている。GTXはパフォーマンスとデザインを重視し、「GTI」やプラグインハイブリッド車(PHV)の「GTE」と並んで、フォルクスワーゲンのEVのトップパフォーマンスモデルに位置付けられる。欧州でのGTXの販売比率は、ID.4とID.5全体のほぼ4割に達しているという。
ID.4とID.5のGTXでは、リアアクスルに加えてフロントアクスルにも電気モーターを搭載し、ツインモーター+4WDとなる。フロントのモーターは、強力なトラクションが必要な場合などに、瞬時に作動する。走行モードの「トラクション」を選択した場合、常時AWDになる。システム全体のパワーは299psで、0~100km/h加速を6.2~6.3秒で駆け抜ける。
フォルクスワーゲンのID.シリーズの営業&マーケティングを統括するSilke Bagschik氏は、「『ID.4 GTX』と『ID.5 GTX』の成功は、GTXブランドを独立して位置付ける戦略を裏付けるもの。GTXブランドを継続的に拡大し、『ID.3』からID.Buzzまで、すべてのID.シリーズにGTXを設定していく」と述べている。