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三菱の新型SUV、ルノーの最量販車がベースか…『ASX』
三菱自動車(Mitsubishi Motors)の欧州部門は6月7日、新型『ASX』(日本名:『RVR』に相当)を、9月にワールドプレミアすると発表した。
◆PHEVのラインナップを欧州BセグメントSUVに拡大
ASXは、三菱自動車の欧州市場における主力車種のひとつだ。新型は、ルノー日産三菱アライアンスの効果を生かして開発されている。新型ASXは、ルノーブランドの最量販車種をベースにすることがアナウンスされている。現時点では公表されていないが、ルノーの主力SUVの『キャプチャー』がベースになる可能性が高い。
新型ASXには、5種類のパワートレインが設定される。要求の厳しいヨーロッパ市場向けに特別に開発された合計5つの異なるパワートレインのコンセプトにより、すべての要件に対応する効率的なモビリティソリューションを提供するという。
5種類のパワートレインの中のひとつが、三菱が得意とするプラグインハイブリッド(PHEV)だ。三菱はPHEVのラインナップを、欧州BセグメントSUVに拡大する。新型ASXのPHEVは、1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力160hp)に2つの電気モーター、蓄電容量10.5kWhのバッテリー、「マルチモード」トランスミッションを組み合わせたシステムになる。
◆1.6リットルのハイブリッドも用意
新型ASXには、エントリーレベルのパワートレインとして、1.0リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンをラインナップする。このエンジンは、最大出力91hpを引き出す。トランスミッションは6速MTを組み合わせた。CO2排出量は132~136g/kmに抑えている。
直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを設定する。トランスミッションは、6速MTまたは7速デュアルクラッチを組み合わせた。このエンジンの最大出力は6速MTが140hp、7速デュアルクラッチが158hp。CO2排出量は6速MTが130~134g/km、7速デュアルクラッチが131~137g/kmとした。
1.6リットルのハイブリッドも用意する。1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力145hp)に2つの電気モーター、蓄電容量1.3kWhのバッテリーを組み合わせる。トランスミッションは「マルチモード」。CO2排出量は107~113g/kmに抑えられる。
◆新型は2023年春に欧州市場で発売される予定
新型ASXは2023年春、欧州市場で発売される予定だ。5種類のパワートレインのすべてが、2023年春の欧州市場投入時に、選択できるようになるという。
新型ASXの欧州発売により、三菱自動車は欧州Bセグメントにおいて、経済的な最新モデルのラインナップを拡大していく。エコなガソリンエンジンから近代的なプラグインハイブリッドまで、5種類のパワートレインが、あらゆる顧客のニーズを満たす、と自負する。三菱のディーラーネットワークによるサービスと5年間の新車保証と組み合わせられ、顧客にとって最大限の安心感を追求していく。
なお、三菱自動車の欧州部門は、経済的なガソリンエンジンと最先端のハイブリッドテクノロジーが、すべての顧客にとって最適なモビリティソリューションになる、としている。