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BMW M3 新型、「カーブドディスプレイ」採用…7月から欧州で
BMWは5月18日、欧州向けの新型『M3セダン』に7月から、「BMWオペレーティングシステム8」と「BMWカーブドディスプレイ」を含む最新世代の「BMW iDrive」を標準装備すると発表した。
◆12.3インチと14.9インチの2つのディスプレイを一体設計
BMWカーブドディスプレイは、ドライバー正面の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、ダッシュボード中央の14.9インチのコントロールディスプレイを一体デザインとし、高解像度のフルデジタルコックピットとしたものだ。
また、BMWオペレーティングシステム8では、リモートソフトウェアアップグレードが強化されており、部分的な自動運転を含めた先進運転支援システム(ADAS)など、複雑で大規模なソフトウェアアップデートも可能にした。さらに、BMWオペレーティングシステム8では、顧客がリモートソフトウェアアップグレードのインストールを、好みの日時に設定できるようになる。
新世代のBMW iDriveは、顧客の習慣や好みをBMWオペレーティングシステム8に取り入れることを可能にする。システムは柔軟な設計としており、サードパーティのアプリを車内でさらに簡単かつ便利に利用できるようになる。BMWオペレーティングシステム8は、Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」の車載化も可能にしている。
◆欧州向けには480hp+6速MT仕様を設定
パワートレインには、最新のBMW Mツインパワーターボテクノロジーを採用した。このエンジンは、「S58」型と呼ばれる直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボユニットだ。
BMW Mの他の高性能モデルと同様に、欧州向けには2つのパフォーマンスレベルが用意される。標準仕様は、最大出力が480hp/6250rpm、最大トルクが56.1kgm/2650~6130rpmだ。トランスミッションは6速MT。BMWによると、純粋なパフォーマンス体験と、車両をダイレクトに操る感覚を好む顧客にとって、マニュアルトランスミッションモデルのバリエーションは、このセグメントで唯一の設定になるという。
動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。
◆510hp+8速Mステップトロニックの「コンペティション」
さらなる高性能を求める顧客には、「コンペティション」を設定する。直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が510hp/6250rpm、最大トルクが66.3kgm/2750~5500rpmに高められた。トランスミッションは「ドライブロジック」を搭載した8速「Mステップトロニック」を組み合わせる。
動力性能は、0~100km/h加速が3.9秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションのMドライバーズパッケージでは、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。
コンペティションには、駆動方式が4WDの「M xDrive」も用意される。M xDriveは、素早くかつ正確に作動する新しい制御システムを採用している。これにより、フロントホイールとリアホイールの駆動トルクを可変配分できる。
◆コンペティションには4WDの「M xDrive」も用意
M xDriveでは、駆動力の可変配分により最適化されたトラクションが、発進加速性能を引き上げる。Mならではの後輪駆動を意識したシステム設計により、スポーティなコーナリングでも、安定性と運動性能を実現しているという。
M xDriveシステムには、駆動トルクをホイールに伝達する専用のプロペラシャフトとアウトプットシャフト、ファイナルドライブの「アクティブMディファレンシャル」を組み合わせた。フロントホイールとリアホイール間の駆動トルクは、トランスファーケース内の電子制御多板クラッチが無段階に可変配分。左右のリアホイール間の駆動トルクは、アクティブMディファレンシャルが振り分ける。これにより、スポーツ走行の際や左右のホイール間で路面グリップの異なる場面において、トラクション、俊敏性、安定性を大幅に向上させるという。
動力性能は、0~100km/h加速が3.5秒と、2WDモデルの3.9秒から0.4秒短縮。最高速は250km/hでリミッターが作動する。オプションのMドライバーズパッケージでは、最高速が290km/h(リミッター作動)に引き上げられる。