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【日産 サクラ】「デイズとは違う」日本の伝統美を織り込んだデザインと、名前の由来[詳細写真]

  • 《写真撮影 中野英幸》
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日産自動車が5月20日に発表した新型軽EV『サクラ』。軽自動車をベースとしバッテリー搭載量を抑えることで、実質200万円以下で買えるEVとしてEV普及の鍵となることが期待されている。

車体の基本はガソリン車の『デイズ』とほぼ同じだが、専用の内外装を採用したことで上質さを表現。日産EVのエントリーモデルであると同時に、日産軽シリーズの最上位モデルであることをデザインでも表現している。

日本の伝統美を織り込んだエクステリアデザイン
エクステリアは、デイズの流れを汲みながらも、新型EV『アリア』が持つ先進的でクリーンなイメージを継承。フロントマスクは軽自動車初となるプロジェクタータイプの3眼ヘッドランプを採用し、上質な表情を作り上げた。リヤコンビネーションランプは、軽自動車では珍しく車体左右をつなぐワイドなデザインとし、軽自動車の規格に囚われないサイズ感を演出している。このランプは、日本文化を感じさせる格子をイメージしたものだ。

専用のホイールにも日本の伝統美が見て取れる。デザインのモチーフとなったのは水引だという。この水引モチーフはインテリアにも組み込まれ、シックな印象を与えている。

ボディカラーは日本の四季の彩りを想起させる2トーンのシーズンカラー4色をはじめ、全15色を用意。写真のモデルは、春をイメージした「ブロッサムピンク」だ。

デイズとの違いを最も感じさせる上質なインテリア
エクステリア以上に先進感を感じさせるのがインテリアだ。ガソリン車のデイズとの違いをより感じることができるだろう。7インチのメーターディスプレイと、9インチのナビゲーション、2つのディスプレイを水平方向にレイアウト。シンプルかつドライバーの視線移動に合わせた形状にすることで、使いやすさ、見やすさにも貢献している。シフトノブやエアコン操作パネルも専用とし、アリアに通じる未来感を醸し出している。

シートには座り心地の良いソファーデザインを採用することで「ワンランク上の品質感を提供する」とした。上位グレードでは、スポーティな2スポークステアリングの採用や、カッパー色のフィニッシャーを配置することでモダンな空間を作り上げた。

インテリアカラーはブラック、ベージュ、ブルーグレーの3色を用意した。

バッテリーを搭載しながらサイズ、室内高はそのまま
ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1655mm、ホイールベースが2495mm。デイズ(2WD)比で全高が15mm高くなり、最低地上高が10mm下がっているが、ほかは室内高も含め同サイズをキープ。EV航続180kmを実現する20kWhバッテリーを搭載しながらも、フロア下のトンネルスペースに設置することで、室内スペースや荷室への影響を吸収している。

価格はベースの「S」グレードが233万3100円。写真の「G」グレードは294万0300円。発売は2022年夏頃で、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(55万円)を活用することで約178万円から購入することができる。

なお、車名のサクラの由来は、「日本の電気自動車の時代の中心となるクルマ」を目指し日本を象徴する花である桜にあやかったとしている。また、女性の名前にも使われることから、サクラに親しみやすさや愛着を感じてほしいとの願いも込められた。