注目の自動車ニュース
ブラバス、900馬力のピックアップトラック発表…メルセデスベンツ Gクラス がベース
ブラバスは5月16日、メルセデスAMG『G63』をベースに、ピックアップトラック化を図ったブラバス『900 XLP ワンオブテン』(BRABUS 900 XLP One of Ten)を欧州で発表した。世界限定10台を生産する予定だ。
◆排気量を4.5リットルに拡大したV8ツインターボ
ブラバス900 XLPワンオブテンでは、メルセデスAMG G63の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボをチューニングした。排気量は4.5リットルに500cc拡大する。この4.5リットルV8エンジンに、高性能ツインターボチャージャーを組み合わせた。
チューニングの結果、最大出力は900hp、最大トルクは127.5kgmを獲得した。ベース車両のメルセデスAMG G63の最大出力585hp/6000rpm、最大トルク86.7kgm/2500~3500rpmに対して、パワーは315hp、トルクは40.8kgm引き上げられた。
ブラバス900 XLPワンオブテンの動力性能は、0~100km/h加速が4.4秒、最高速が210km/h(リミッター作動)。ブラバスによると、世界最速のピックアップトラックの1台になるという。
◆ワイドボディにロケットグレーの特別塗装
エクステリアは、メルセデスG 63 AMGをベースに、ブラバスのエンジニアやデザイナーが、卓越したオフロード機能を備えた高性能ピックアップトラックに変身させた。ブラバスが開発したサスペンションは、ポータルアクスルに変更された。その結果、最低地上高は490mmに引き上げられた。BRABUSのライドコントロールサスペンションを装備する。
前後フェンダーを100mm拡幅したワイドボディキット「WIDESTAR」を装着しており、大径ホイール&タイヤを収める。ホイールは22インチサイズのBRABUSモノブロックZで、ガンメタルブラック&レッド仕上げとした。フロントはグリルやバンパー、ボンネットフードが専用デザインだ。リアは、バンパーを専用デザインとした。ルーフには、補助ライトバーを追加した。4つの強力なLEDライトが装備される。
ロケットグレーの特別塗装が全身に施された。テールパイプを含めて、カーボンファイバー製パーツが装着される。フロントバンパーのウインチや、ルーフラックなど、オフロード走行を意識した装備が採用されている。
◆「BRABUSマスターピースインテリア」
新開発のBRABUSステンレス製高性能エキゾーストシステムは、フルカーボン製テールパイプ、アクティブコントロールバルブ、アンビエンスライトを備える。排気背圧を低減することで、パワー供給とサウンドを追求する。アクティブサウンドマネジメントにより、ドライバーはボタンを押すだけで、「スポーツ」モード時には渇いたV8サウンド、「カミング・ホーム」モード時の静粛性重視のサウンドを切り替えられる。
インテリアは、顧客の好みを細かく反映することができる「BRABUSマスターピースインテリア」とした。モンディアルブラックのレザー仕上げで、特別なBRABUSダイヤモンドキルティング加工が施された。ロケットレッドのアクセントが、トリムパネル、ステアリングホイール、スイッチ、スピーカーカバー、通気ダクトなど、およそ206か所にあしらわれる。
ステアリングホイール、ダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルなどには、カーボンファイバートリムが採用された。ペダル、ドアロックピン、パドルシフトなどは、アルミ製だ。センターコンソールには、パネライの「ルミノール」アナログ時計が配されている。