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「巨大すぎるディスプレイ」を確認、VW パサート 次期型のインテリアは大胆に進化する
VWは現在、欧州Dセグメントモデル『パサート』次期型の開発を進めている。今回、スクープサイト「Spyder7」は、巨大なディスプレイを備えた最新プロトタイプ車両のインテリアをスクープすることに成功した。
社内コード「B9」と呼ばれるパサートのプロトタイプは、フロント&リアエンドにお得意のステッカーが貼られ、一見従来型に見えるよう新デザインがカモフラージュされている。ワゴンタイプの「ヴァリアント」ボディだが、リアガラスはクーペのように寝かされており、これが従来型との大きな違いといえそうだ。ヘッドライトは、『ゴルフ8』に似たLEDデイタイムランニングライトの装着が予想されている。
そして今回のトピックは初めて捉えたインテリアだ。よりクリーンなデザインと、より多くのデジタルガジェットを備えた、新しいダッシュボードが備わっている。センターコンソールには、VWのIDモデルと非常によく似た巨大なタブレットスタイルのディスプレイを装備するなど、完全に新設計されている様子がうかがえる。HVACコントロールは統合され、静電式のタッチ機能「キャパシティブステアリング」を備えている。
次期型のコックピットでもう一つの大きな変化はシフトレバーだろう。従来型ではフロントアームレストに非常に近いセンターコンソールにレバーが配置されているが、次期型ではステアリングコラムに取り付けられた。センターコンソールはまだカモフラージュされており、その下に何が隠されているかは不明だ。
ステアリングホイールも現行型と異なるデザインだが、ゴルフ8やIDシリーズにみられる最新のVWスタイルは共通だ。音量、通話制御、クルーズコントロール機能を搭載、その奥にはフルデジタルのメーターパネルもも確認できる。
市販型では「MQB」プラットフォームのアップデートバージョンを採用、ホイールベースを延長し、ボディが拡大される。次期型ではセダンがラインアップから外れ、ワゴンのヴァリアントのみとなることが噂されており、EVセダンコンセプト「I.D. VIZZION」の市販モデルがパサートセダンの後継モデルとして設定されると見られている。
最後の内燃機関となる可能性があるパワートレインは、マイルドハイブリッドの支援を受け、いくつかのガソリン及びディーゼルエンジンと組み合わされる。プラグインハイブリッドもラインアップされるだろう。
パサート次期型のワールドプレミアは、2024年モデルとして2023年内と予想。基盤を共有する第4世代のシュコダ『スペルブ』と合わせて、スロバキアのブラチスラバで生産予定となっている。