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DS 4日本導入…パリのデザイン、最新テクノロジー、パワートレイン3種類

  • 《写真撮影 内田俊一》
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  • 《写真撮影 内田千鶴子》
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  • 《写真撮影 内田俊一》
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ステランティスジャパンが導入する『DS 4』は、デザイン、最新のテクノロジー、パワートレインの3つが特徴になるという。

◆フランスの歴史、文化、アートを伝えたい
ステランティスジャパンDSオートモビルプロタクトマネージャーの田村明広氏は、DSオートモビルが目指しているものについて、「フレンチラグジュアリーを自動車に落とし込み、唯一DSのみがなし得る世界観を表現すること。つまりフランスの歴史、文化、アートを商品を通じて表現していきたい」とコメントする。

そしてDS 4は、「プレミアムCセグメントにおけるあるべき姿を今一度見直し、心を魅了する新たなモデルとして登場。ブランドのDNAであるアバンギャルドなデザインや先進のテクノロジー、そしてフランスの美学、サヴォア・フェール(フランス流の匠の技)を巧みに融合させ、類を見ない魅力を備える1台になった」と評する。

そのうえでDS 4の魅力は3点。「際立つ美しいデザイン。ドライブを夢中にさせるテクノロジー。そして多彩なパワートレインと、ハッチバックに求められる実用性の高さだ」と述べた。

◆美しいシルエット
まずデザインについて田村氏は、「美しいシルエットは他とは一線を画す大きな特徴だ。リアへと流れる流麗なシルエットとともに、サイドは力強さを垣間見せる彫刻的なフォルム。リアはワイドアンドロ―のデザイン。そして大径19インチのホイールの存在感とともに全方位で見る人全てを魅了し、クーペSUVとも思わせるようなデザインだ」という。

また、細部にもこだわりが及んでおり、「シャープなデザインとなるライティング周りや、DSのお家芸となるような大小のダイヤモンドをちりばめたような美しいテールライトとフロントグリル。そしてボディラインに溶け込むようなドアハンドルなど随所に純粋な美を見出すことができるのもフレンチラグジュアリーを体現するDSらしさだ」と説明。

インテリアも、「エレガントな誂えに加えて、無駄なものを廃してよりピュアなデザインへと昇華させた」と田村氏。中央のタッチスクリーンは継ぎ目がなくダッシュボードと一体化。中央部のエアコンの吹き出し口の存在感をなくしたベンチレーションシステム、“DSエアー”を採用。「水平ラインでまとめられたダッシュボードとドアトリムを直線と曲線が織りなすような造形になっている」と説明した。

◆ボイスコントロールも導入
次に2つ目のポイントは、ドライブを夢中にさせる先進のテクノロジーだ。田村氏はまず“DSアイリスシステム”を挙げる。これはDSとして最新のインフォテインメントシステムで、「交通情報のコレクテッド機能を有するナビゲーションには、ボイスコントロールの機能も備えており、“OKアイリス”と呼びかけることで、日本語でも音声認識しサポートする」という。因みにアイリスとは、「ギリシャ神話に登場する虹の女神アイリスに由来しており、天と地を繋ぐ伝令使、メッセンジャーの役割からネーミングされている」とのことだ。

また、“DSエクステンデットヘッドアップディスプレイ”は、フロントウインドの4m先にナビの案内表示や、ADAS関係の情報を表示。「視線移動なくドライブに集中できる配慮がなされた装備だ」。そのほか、DSスマートタッチは、「ダッシュボードにわざわざ手を伸ばさずとも、手元の5インチのDSタッチを軽く触ることであらかじめ設定した6つのショートカットキーを呼び出し、そのまま指先操作で操作できる先進的に便利なパッドだ」と説明。

そして、DSならではの乗り心地を提供する“DSアクティブスキャンサスペンション”は、『DS7クロスバック』で初採用し、先日発表された『DS 9』に続いてDS 4に採用されたもの。フロントガラス上部に備えたマルチパーパスカメラにより、前方20mまでの路面を瞬時に映像解析し、ミリ秒単位で四輪のダンピング調整を行うものだ。「これはプレミアムCセグメントの中でユニークなもの。さらにこのDS4からこれまでよりも路面の凹凸を補足するための映像解析の精度が向上。これまでは10mmの幅で捉えていたものが、5mmの幅で路面の凸凹を捉えている」と述べる。

◆3種類のパワートレイン
パワートレインと実用性として田村氏は、「とかくデザインに注目されがちだが、Cセグメントハッチバックセグメントに求められる高い実用性を兼ね備えている」という。

まず今回導入されるパワートレインは3種類。田村氏は、「電動化の過渡期となる現在、同じデザイン、同じパッケージ、そしてお客様の用途や走行距離に応じて最適な商品を提案したい」というラインナップの考えを語る。PHEVは1.6リットル4気筒ガソリンエンジンをベースにしてシステム合計で225ps。ディーゼルエンジンは1.5リットルでトルクフルな走りと、優れた環境性能を両立させ、21.2km/lの燃費性能を誇るもの。「同セグメントで競合するドイツプレミアムブランドディーゼルモデルと比較し、1割から2割優れた燃費性能だ」と田村氏。そして、ガソリンエンジンは伸びやかな走りと高い効率性で定評のある3気筒1.2リットルのものを搭載している。

今回注目されているプラグインハイブリット、E-TENSEの電動モーターは110psを発生。バッテリー容量は12.4kWhで航続は56km(WLTCモード燃費)。田村氏によると、DSオートモビルは、「ステランティスプループの中で電動化の先鋒となるブランドだ。現在、SUVを除くCセグメントでは、プラグインハイブリッドの選択肢がとても少なく、また、プレミアムCハッチバックセグメントの中では特に貴重な1台だ。そこでこのセグメントでも、DSとして電動化を進めていきたい」と今後の考えを示した。

もうひとつの実用性では、荷室の広さに言及。田村氏曰く、「セグメントトップクラスの容量430リットルで、一部のCセグメントSUVにも勝る容量だ」と自信を見せる。また電動テールゲートも用意され、「ことのほか使い勝手が良く高い実用性をも兼ね備えている」とのべ、この点からも、「SUV指向ユーザーにも検討してもらえるだろう」と期待をにじませた。

◆パリの街を意識したグレード展開
モデル構成はベースの「トロカデロ」とメインモデルの「リヴォリ」の2つだ。トロカデロは、「パリのランドマークタワー、エッフェル塔からセーヌ川を挟んだ対岸にある地域、トロカデロから着想を得たネーミングで十分な装備を備えたもの」。一方のリヴォリは、「パリの中心部の美しいアパルトマンが並ぶリヴォリ通りからインスピレーションを得たモデルで、インテリアは柔らかな風合いを楽しめるアサルトブラックレザーを採用」されている。

今後の予定としては、5月下旬から先行内覧会が行われ、今夏デビューフェアを実施予定だという。