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メルセデスマイバッハ初のSUV「GLS」を900馬力にフルチューン…ブラバス
ブラバスは4月28日、メルセデスマイバッハブランド初のSUV、メルセデスマイバッハ『GLS 600 4MATIC』をカスタマイズしたブラバス『900』(BRABUS 900)を欧州で発表した。
◆4.5リットルに排気量を拡大したV8ツインターボエンジン
ブラバス900では、メルセデスマイバッハGLS 600 4MATICの直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを、さらなる高性能を求めて、排気量を4.5リットル(4407cc)に拡大するなどのフルチューニングを実施した。
その内容は、クランクシャフトやコネクティングロッド、鍛造ピストンを新設計。大容量コンプレッサーを備えたBRABUSツインターボチャージャー、ガソリン流量を2倍に増やす高圧ポンプ、BRABUS のブローオフベントアダプター「BoostXtra」の採用など多岐に渡る。ブラックのセラミックコーティング加工を施したフラップスポーツエキゾーストシステムも装備した。
これらのチューニングの結果、最大出力は900hp、最大トルクは127.5kgmに引き上げられた。メルセデスマイバッハGLS 600 4MATIC(最大出力557hp、最大トルク74.4kgm)に対して、パワーは343hp、トルクは53.1kgm強化された。0~100km/h加速は4.2秒と、ベース車両の4.9秒から0.7秒短縮した。最高速は320km/hでリミッターが作動する。
◆カーボン製のエアロパーツや24インチホイール
足元には24インチのBRABUS鍛造モノブロックホイール「PLATINUM EDITION」で引き締められた。最新の製造プロセスを導入し、独自の「シャドウクローム」仕上げが施される。BRABUSの「エアマティック」サスペンションは、車高を最大25mm低くすることができる。
ブラバス900では、カーボン製パーツをエクステリアにふんだんに使用した。BRABUSフロントフェイシアや、リアディフューザーインサートなどのエアロパーツを、新開発した。エアロパーツは、高速走行時のリフトを低減し、直進安定性とスムーズな運転体験を可能にするという。
エアロパーツは、フロントスポイラー、フロントスカートアタッチメント、ディフューザー付きリアバンパーなどで構成する。これらのエアロパーツや拡幅されたフェンダーエクステンションは、グロスカーボン仕上げとした。また、Dピラーや電動ランニングボードには、「BRABUS MASTERPIECE」のロゴが添えられる。
◆ハンドメイドの専用ツートン内装
ブラバスのスペシャリストは、ハンドメイドによる「BRABUSバイカラー・マスターピースインテリア」をブラバス900向けに専用開発した。ブラックとベージュのツートンレザーが特長だ。シートやトリム、フロアマットには、特別なシェルダイヤモンドステッチ加工が施されている。
後席は独立2シーターとし、マルチコンター調整、メモリー機能、ベンチレーション&ヒーターなどの多くの快適機能が装備された。ダッシュボードとドアパネル、アルミ製ペダルとドアロックピン、ステンレス製のスカッフプレート周りには、カーボンファイバー製トリムが採用された。スカッフプレートにはバックライト付きのBRABUSロゴが付いており、周囲の照明と同期して色が変わる。
また、BRABUS 900は細部にわたって、個別にカスタマイズすることができる。ボディカラーやインテリアの配色から、トップステッチやキルティングトリムまで、好みのカスタムを可能にしている。